159.『よもやな鍛錬』
らんぞうです。
前回のつぶやき、クイーンネタでちょっとだけ洋楽の話に触れましたので、
薄っすうすな知識を晒してわざわざハジを書くつもりもないのですけれど・・今回は洋楽ネタ。
こう見えて(どう?)らんぞうも昔はイッパシに友達とバンドの真似事などをしておりましたよ。
学生時代は中古のストラト(クラプトンのブラッキー風!もちろんFender※Japanだけど)のヘッドに火がついたタバコを挟んでは、ワザと焼け焦げをつけたりして、ヘタクソなくせにカッコだけは真似をして、悦に入っていたものであります。※ご参考→http://ngjouhou.seesaa.net/article/448367572.html
そのころの曲は、今もたまに酒を飲みながら聞いたりしておりますよ。
その中の一つに「Discipline ディシプリン」(King Crimson/1981)という曲があります。
そのまま訳すと、「訓練」とか「鍛錬」とか言う意味になりますな。
このキング・クリムゾンというバンド、(あのジョジョでは強いスタンドの名前に使われてた!)
※ご参考→https://amp.natalie.mu/comic/news/324088
当時プログレッシブのジャンルに分類されていましたが、前衛的で哲学的?、ナニやら難解な雰囲気に
若き日の青年らんぞうも惹かれておりましたよ。今年で結成50周年!
ギタリストの「Robert Philip(ロバート フリップ)」はロックバンドのギタリストとしては非常に変わっていて、ロック特有のあっついハートや派手なパフォーマンス等を全く表に出さず、ライブでも常に椅子に座っては正確無比な速弾きを淡々とこなすスタイル。
黙々と仕事をこなす職人の様な趣の方ですな。ギターのワークショップ講師もしていたそうです。
さてこの、「Discipline」という曲、コアな音楽通から言わせるとこの頃(第二期King Crimson)はどうやらあんまり評価は高くないようではありますが、らんぞうの洋楽ベストではトップクラスでありますよ。
※曲→https://www.youtube.com/watch?v=fnnUIveM-e0
この曲は、主にギター2本の掛け合いのインストゥルメンタル。
polyrhythm(ポリリズム)=「複数の異なるリズムが同時に刻まれる」(元々アフリカ民族音楽の要素)を取り入れています。
(Perfumeにこの名前の曲がありましたな→https://www.youtube.com/watch?v=KbiSxunJatM)
噛み合わない二つのリズムが頭の中で立体感を生み、フワーっと空間が広がっていく錯覚と、不協和音的な聴覚のストレス(苦/dukkha)、そして異なるリズムが最小公倍数的に一致する瞬間、脳が一瞬感じる完結感という快感(楽/sukha)。それもまた束の間、すぐにずれてはまた重なり合う、リズムの掛け合いが螺旋の様にグルグル上昇し、やがて最後の一瞬に完結、収束する・・。
あたかも音の胎蔵界マンダラの如く幾何学的イメージ。(・・何かそれっぽい事を書いてみました。汗)※胎蔵界マンダラ→https://www.kongohin.or.jp/mandara.html
音楽雑誌のインタビュー記事に、「なぜそのように早く弾けるのか?」というベタな質問に対して、
「地獄のように練習するだけ」と答えるところが今でもすごくインプレッシブでありますよ。
フリップ卿も御歳75歳、いまだ毎日数時間のギター鍛錬「discipline」は欠かさないとの事です。
とにかく、ひたすらに出来る様になるまで繰り返す、また出来る様になっても繰り返す。
一流で居続けることの困難さ。容易に真似のできる事ではありませんなぁ。
…えーと、やっぱり薄っすいシロウト音楽評になってました。失礼いたしました。
では、らんぞうもトップレベルになるまで太極拳の鍛錬を…。
よもやよもやですな。煉獄さん。(最後にムリやり鬼滅ネタ・・)
寒い時期は、ムリせずに暖かくして、そこそこ鍛錬いたしましょう。ではまた。
らんぞう 2020年12月