152. 『肝煮込む』

マスクをして猛暑を過ごすという信じ難い状況!2020年の夏。

何とか暑さのピークを過ぎたようですね。

といっても、台風がくると晴れているのに土砂降りでムシムシ暑い・・・

みなさま、ごきげんよう・・・?

暑さにはまいったペイ子ですが、やっぱりおいしい・おいしそうな食べ物は見つけて色々食べますよ!

先月つけ上げた梅干しはまだ寝かせております。今月といえば・・・どうかお聞きくださいませ。

仕事帰り、近所の魚屋さんをウロウロしていたところ、「うなぎの肝」がパックで売られていたのですよ。

うなぎの肝といったら、うな重についてくるあの吸い物でしか見たことありませんが。

ふ~ん。これがあのそれね。

やっぱり内臓というだけあって、こうして生の状態で見つめると、生前どのように動いていたのか想像をかきたてられますなぁ。

一つ一つは、うなぎの体格を想像するに以外と小さいのですよ。たぶん20個くらいは入っていそうです。

どんな風に料理すればいいのかわかりません。…買い求めましょう!

帰宅し、まな板の上に一匹分をのせてみると、これがなんとも言えない形です。

本邦初公開、ペイ子画伯作 うなぎ肝物体画ですよ。

細長く伸びている2本の物体①は、おそらく腸のような消化器官なのでしょう。その他にも、丸くて(内臓なのに)青いもの②、なにか縮こまった薄いもの③、細丸いような曲がった瓜?のような比較的大きなもの④、言い表し難きつぶれたようなそこそこ小さいもの、が、外的にはぱっと見えますが。

内臓って、本当に何とも形容しがたいなぁ。

買ってくるたび、そう思いますね。

でも、そのうまく言えない感じが、また、ペイ子の好みなのですよね~。

知らないもの。

言い表しがたいもの。

何かを知らない状況を色々試すのって、ワクワクしませんか?

というわけで、醤油と日本酒ときび糖であまじょっぱく煮てみました。おぉ、日本人らしくよいメニューだ(笑)

そうすると、沸騰するころ、不思議な現象が。

鍋の中で、肝の中の一部⑤が風船のようにふくれてきたのです。これは一体?

火を止めたら風船縮みましたよ。

で、あらかたの煮汁をとばしたころ火を止め冷まし、一晩おいたところ。

翌朝、プルプルのうなぎの肝煮ができあがりました。

白いご飯に付け合わせたところ。

たいへんコクがあり、本当においしいです!

青くて丸い部分は苦みがあり、曲がった瓜のような比較的大きなものはこってりとコクがあり、腸のような部分は甘く歯ごたえがよく、他、埋もれていたところに心臓と思しき小さな血合いがあったのですが、これも味わい深かったです。

モツ、肝。

時々口にしますが、食べると力がでるし、いいお味だし、不思議な存在です。

以前も、ホタルイカや牛のモツを食べて感動したことをつぶやきました。

今回は、とりたててつぶやこうとは思わなかったですが、うなぎの肝が出来上がって夕食にした日のテレビ番組「金曜ロードショー」がたまたま「君の膵臓をたべたい」。

なんでしょう、この偶然は!

こちらも本当にしみじみ見ちゃいますね。

君の内臓をいただきました。ペイ子。