134.『柚子パン』

みなさま、ごきげんよう。ペイ子です。

もう師走も中旬。今年が終わってしまいますね。

今週末は冬至ですよ。

昨年のペイ子は冬至の日の出をもとめて房総半島の際まで出向くも不発。(つぶやき「実録!日の出の御用納め」参照)

冬至は特別なことをしたいのです!なぜか!

と言いつつ、あ~暮れていきます・・・

そんな先週のこと。

ペイ子久しぶりに夢を見ました。

それがなぜか最凶悪夢でして目覚めたのは未明の頃でした。

うぉ~。気持ち悪い。

思わず布団から出て起きてしまいました。

電気をつけてふと部屋を見回すと、大掃除をして出てきたホームベーカリーがぽつんとフローリングにあります。

何年ぶりに取り出したろうか。

・・・そもそも、この家電、10年ほど前買いました。

職場で席を並べるМ先輩がある日うっとりとした表情で言ったのです。

「朝、パンが焼けるいい匂いで目が覚めるんだよ。ホームベーカリーって最高だよね・・・ペイ子。」

いつもは眉を逆ハの字にキリっとさせキレッキレの仕事をする先輩。の二つの眉が、その時かなり水平に近づいたのをペイ子は見逃しませんでした。

尊敬するМ先輩とは食べ物の話から仕事のすべて互いの趣味のことやらお世話になった話は山ほどありますが、あの表情は忘れられません。

その日帰宅途中に立ち寄ったイトーヨーカドーでペイ子それを買い求め。それから数年の間、パンは自宅で作るものになりました。・・・

でも、いつの間にか押し入れに収まっていて、今年の大掃除でひさしぶりに日の目をみたのです。

悪夢からの目覚めの中、目にうつったその家電がM先輩(とその職場)との楽しかった日をふと思い出させてくれました。

パン、作ってみるか。

起き上がって手近のテーブルには、先週のお稽古の帰りにYさんからいただいた自家製の柚子がありました。

ほんのりいい匂いがします。

ゆずは表面を刻んで、果汁は絞りました。

ほかはホームベーカリーについている簡易マニュアルのとおりです。

陽で空が白んでくるころにはいい匂いが部屋に充満し、寝不足ながらも素敵な朝となりました。

柚子パンはさわやかな酸味であとひく無限パンですよ。

Yさん、ゆずごちそうさまでした!

冬限定、食べたい人は一声かけてね!焼いて持ってくよ。

ペイ子。