皆さま、ごきげんよう。
秋深まるこの頃、散歩が楽しいですね。
ペイ子、お仕事はいわゆる内勤事務建物の中での作業が多いのですが、
ここのところ対外的な対応が多く、平日の日中、外を出歩くことが多いのですよ。
とある町のオフィスビル群を歩いてふと、ぼんやり思ったのです。
なんかいい建物がある。
・・・別に不動産鑑定しているわけじゃないです。
ただ、ふとそのように感じたのです。
何故だろう。
好ましいというか、空と落ち葉と人と、そして妙に空気になじんでいるというか。
近くにありて落ち着くというか。
ビルの造作がはやりだとかそいういうことでもなく。
大小っていうわけでもないのですよ。
ただ、高層建物というわけではないようです。
ぼんやり立っているペイ子の目にはそう感じるのですよ。
そうでない建物が「よくない」。なんてそういう優劣つける訳じゃわけじゃ、本当にないのですよ。
ただ、なんだかしっくりとくるというか・・・う~ん、言葉にし難い、ひきつけられる物体、なのですよ。
信号待ちなどでふと思うくらいの気持ちです。
ただ、毎度感じるこの気持ちは、何なのか頭の片隅にありました。
秋のお散歩・・・もとい、仕事の合間、移動の時間はなんとなく楽しいです。
雨上がりの黒い路面に、街路樹の落ち葉が張り付いている色合いなんかも落ち着きます。
菊の花が恋しくなりますね。
今日も信号待ちにその建物を正面に眺めていましたところ、この画像のように壁一面の窓のそれに気づいてしまいました!
ガラスです。
このガラス、他の最近建設されたであろうビルのガラスと様相が違います。
反射する陰影のラインがまっ直線じゃありませんでした。
仕事場がある町は、完全にオフィス街で近隣の建物はみな直線でできています。
なのに、その建物のガラスに反射する他ビルの壁面はなぜか、そう、、表面張力ですいついている水面・・・?のように、直線がわずかだけど明らかに曲がっている!
どのガラスもです。
まぁ、本当にそれだけなんですけどねぇ。
この建物の得も言われぬ景色との一体感というか、溶け込み感がペイ子の心をグッとつかんでいたようでした!
この建物、(同行している、界隈に詳しい同僚たちの話によると)1943年完成で昭和戦争期に消失を免れたものだそうで、その後も人の手が常に入りメンテナンスはなされているので一見すると普遍的でいてちょっとレトロチックかも?程度ビルのなのですが、おそらくあの窓ガラスなどは当時製造のものを使用しているのではないか?とのことです。
昔のガラス窓は、今と製法が異なる様子。
まっ平ではないそうです!
それが、ペイ子の目には秋の空気と町の様相にぴったりとはまってしまってしまったようでした。
ちなみに2007年頃、この建造物は老朽化を理由に解体する予定であったのに、東日本大震災の関係でその資金や計画が立ち消えてしまったそうです。
そして補強工事が繰り返され現存しているという奇跡の76才だそうです!
そして、そのような建物がいくつか、この町には残っているのだそうですよ。
不思議~~!
好ましいもの・惹かれるものに、理屈が見つからないことは、もどかしくも、なんと楽しいこと。
人生誰よりもペイペイ、仕事合間の小さな発見に今日もウキウキ。
ペイ子。