123.｢フェラーリ こわい｣

らんぞうです。

さて、毎月この｢つぶやき｣、締切が近くとなりますと、何やらソワソワと落ち着かなくなって参ります。

さして変わり映えない毎日を送っております故、過去のハズカシい出来事や黒歴史を晒すことくらいしか思いつかなかったりいたします。

らんぞうの文章を読んでいただいた方、どうやら痛々しく思ったらしく｢そんなに身を削るようなことは書かなくていいんじゃない？楽しかったとか、美味しかったとか、そういう普通のことを書けばよろしいのに・・。｣などとアドバイスを受けた事がありますよ。

なるほど。ふむ。それでは・・えーと、最近の楽しかったことー、うれしかったことー・・。

｢おっと！今日の、もやしナムルはいつもより少しだけ盛りが多くて嬉しぃー！｣

｢いつもは無表情ベトナム人店員が、なんと今日は少しニヤッとしてくれました！｣

｢コップ酒のおかわり頼んだら、超なみなみ注いでくれました！こぼれそうな表面張力が美しいー！｣

はい。こんな感じでいかがでしょうか。

やはり文字にしたら予想以上に下らなかったですわ・・。

このつぶやきを書いておいて何なんですが、他の方のツイートだとかブログだとか、らんぞうもたまに見てはおりますよ。

特にフェイスブックは自分では殆ど書き込みませんが、知り合いの記事はヒマにまかせてチョイチョイと見ておりますよ。

「今こんな所に居まーす！」とか、「今日は女子会～、ご飯食べてまーす！」とか近況報告のたぐいには、へーとか、ほーっとか言う感じでわりと穏やかに見ておるのですけれど。

いまだに結構ありますね、「リア充」アピール。

｢家族からこんなにステキなサプライズがありましたー！幸せ～！｣

｢皆からこんなにたくさんプレゼント！どう？スゴイでしょ～｣

承認願望丸出しのアピールにはさすがに｢あちゃーっ｣て感じになりますな。

家族から、あるいは友達から優しくされて、もう十分に幸福感を享受してるにもかかわらず、さらにそれを拡散して｢いいね｣やコメントをもらっては何度も幸福感をリピートしたいのでしょうかねー。

と、ここでハタと感じましたのは、このらんぞう自身のココロの反応でありますな。

自分に関ることではないのだから、別に放っとけば良いものなのに何故にイラっと反応してしまうのでしょうか。

ということで、いつものココロ自己分析。

この場合の｢イラっ｣もしくは｢あちゃー｣は例の瞋（しん）｢dosaいかり｣でありますな。

以前にもお伝えしました、これは生き物の自己保存本能の一つ、排他的ココロ作用のことであります。

「相手の利=自分の不利」と瞬時に判断してしまう、原始脳の残念な反応。

初期仏教では瞋（いかり）は色々と分類されているそうですーと書いたことがあります。

この場合の瞋dosaは嫉妬issaといわれるものですな。

要するにらんぞう、他の人の幸せな感じが羨ましく、また疎ましく感じたわけですな。小っちぇー。

これら悪感情の発生原因は実は相手の貪瞋痴（とんじんち）の心の三毒に起因しているそうなのです。

（※貪（とん）=貪り・欲しいよー ※痴（ち）=無知、アホ、ボーっと生きてる）

つまりこの場合、らんぞうの｢イラっ｣は、相手の｢このシアワセさ加減をみんなでもっと賞賛して！｣という貪（とん）｢raga欲｣に反応して、瞋dosaが発動したのでありますな。

ちなみにセールに群がるオバちゃんたちの有様をみて（貪）→｢うわ～っやだなー｣（瞋）と思ったり、電車でいい年のオッさんがスマホでなり振り構わず「ツムツム」している “痴”｢mohaアホ｣の部分を見て、｢やれやれ・・何しとん・・｣（瞋）って感じてしまうのもそういう事でありますね。

自分の人生に関係はないのに、一々ココロが揺らぐのは、実はとてもムダな事なのでアリマス。

故に自分のココロが、何に反応してどんな悪感情が生まれたのか、すばやくSATI（気付き）を入れて、それ以上ココロが悪いほうへ転がらないようにしなきゃ！と思っておるわけですよ。

相手の怒り（瞋）に反応して→自分も気分が悪いのだなぁ（瞋）と気付いてあげるとイライラが違うイライラを呼ぶ「負の連鎖」がそこで止まる！といった寸法であります。

SATI例 （らんぞう脳内つぶやき） 相手 自分

①オッサン同士モメてるなよー、電車止めないでよねー (おっとイラッとしたわ) (瞋)→(瞋)

②バイキング隣の激ポチャ家族！もうその辺で・・ （余計なお世話でした） (貪)→(瞋)

③迷惑動画拡散して、Tuber理解不能なんですけど・・（まあ怒っても仕方ないし）(痴)→(瞋)

④タピオカ屋そんなに並ばなくても・・でも飲んでみたい～（でもまた今度ね）(貪/痴)→(瞋/貪)

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⑤えっ、免許取りたての息子がフェラーリにぶつけた！？（－－；・・・・・ (驚)→(凝固)

えーと、確か自虐ネタはもう止めよう！という話ではなかったでしたっけ？

まあ・・いつもの事ですからいーですけどね。

（らんぞう）