122.楊梅君 伝授著『大雁気功』新刊

大雁気功の新刊が発売された。健康に良い気功なので、私も少しだけお手伝いさせていただいた。

この項の58.『大雁気功のすすめ』で以前ご紹介させていただいたが、再度のご案内となる。ベースボールマガジン社刊の『やさしい大雁気功』は古本でありながらも、今や¥24,851-という私には遠く手の届かない高級書籍になってしまった。私は当時、この古本を¥5,000−で購入した。それでも私にとっては大きな買い物であった。

本の中は以前の愛用者が鉛筆であらゆる箇所にしるしを付けていたので、それを消しゴムで消す作業だけでも一苦労であった。私は本に直接しるしを付けたり、書き込みをするのが大嫌いだ。本はできるだけ買ってきたままのきれいな状態で置くのが好みなのである。別に次に読むであろう人を想定している訳ではないが、自分の所有物だからといって本を汚すのは好まない。その代わり重要と思った箇所は読書用ノートに書き写したりする。

『やさしい大雁気功』がここの所、あまりの高値なので一瞬オレも売ってしまおうかと心が揺らいだ。しかし、共にこの気功を学ぶ生徒さんの為にも取って置いた方が良いと思い直した次第である。なんとこの世は誘惑に満ちているのだろうか。

それでは新刊の大雁気功をご紹介しよう。

BCCKS『大雁気功』楊梅君 伝授著 CAアーカイブ出版

インターネットでの限定販売となっている。

電子本が¥1,232− 紙本が¥1,772-。ただし、紙本を注文すると今なら電子本がおまけで貰えるようだ。

値段も庶民には嬉しい設定となっている。10月には消費税も上がるし何かと厳しい風が吹く中、少しホッとさせてくれる。

この本で嬉しいのは値段だけではない。ベースボールマガジン社版の『やさしい大雁気功』が大雁気功前64式を中心にした書物であるのに対して、楊梅君伝授『大雁気功』は「大雁気功前64式功法」はもちろん「大雁気功後64式功法」・「大雁気功拍打健身功」・「大雁気功五行静功」も収録されている。私は「大雁気功前64式」と傅清泉老師からご指導いただいた楊式太極拳で今のところ手一杯といったところだが、頃合いを見て「大雁気功後64式」にも挑戦したいと思っている。

以下、出版社の作品紹介文もここにご案内する。

作品紹介

大雁気功は長い歴史をもつ健康法で、雁(がん。カリ)の動作を模したものである。現在、伝わっているものは、楊梅君老師が1979年から公開伝授してきた功法である。

“大雁気功”は基本的に身体を動かす動作が主体の、健康・養生、病気治療に用いる動功と、身体をほとんど動かさない静功の二つに分けられる。

その練習動作によって、身体全体の調整、柔軟自然、リラックス、雁が空飛ぶ飛翔感をもたらし、心胸の広がりを作り、精神を安らぎ、身心に美観を取り込むのである。

大雁気功の功法は、やさしい練習が多いので、入門はすぐに取り組め、練習を続けていけば、深く極めるのも難しいことではない。中高年者も若い人も誰でも練習できる。動作上の安全性はきわめて良く、中高年者がこの気功を練習すれば、視力が高まり、頭脳の働きが良くなる。身体が軽く感じられ血液の流れがよくなり、それが健康効果を高め保ち、病気を追い払うのである。若い人は練習を続けていけば、脳を活性化し、学習能力を高め、記憶力が高まる。年齢が若ければ、効果はより著しい。