120.『射的銃』

射的銃を買った。それも業務用のやつ・・・。東京は亀戸にあるチョット老舗の会社のものだ。浅草の老舗遊園地『花やしき』でも採用しているらしい。三年ほど前にその存在を知っていたので衝動買いではない。気になる値段はコルクの弾丸を少し多めに頼んだので¥23,460−、私にとっては大きな支出である。何のために買ったかと言えば、「孫と遊ぶため」と答えるしかない。孫と遊びを共有することは楽しみを共有することでもある。親にもあまり話さない共通の話題を持つことが出来る。ただ単におもちゃを買い与えるだけで無く、共に遊び楽しみながら一歩先を行って子供らを先導する。我が家の孫は男子が5人、一番上が4年生で次は1年生。あとは3歳・2歳・0歳なのでまだ一緒には遊べない。去年からは上の4年生と1年生の孫とは、任天堂の3DSというゲーム機で『ポケットモンスターUSUM』を楽しんでいる。20年位前にゲームボーイというゲームを小学生であった長男とやっていた。子供も成人ししばらくそんなゲームをやる機会もなかったので、さすがに最近流行りの3DSが出来る様になるとは思っていなかった。だが始めたら結構スーッと覚えることが出来た。「むむっ!出来る!」

そんな訳で射的も一緒に楽しむことが目的になる。何故射的か?

子供の頃、遊園地や温泉街に連れて行ってもらった時に射的をやってとても楽しかったからだ。ちっとも当たらなかったし、景品も取ることは出来なかったが、楽しい思い出が心に残っている。男の子は子供ながらに銃が大好きだ。数年前に弾が吸盤になっている吸盤銃を何処からか孫がいただいて、今もたまに遊んでいるようだ。その様子を見ていたので、もっと本格的な射的銃を用意しようと思った次第である。ネットで注文して翌日に届いた。今回購入したのは銃身がゴールドで全長が61.5cmのもの。ポスター左側下段の金色の射的銃だ。子供のおもちゃのプラスチック銃に比べると業務用なのでどっしりとした感じがする。銃床も木製・銃身は鉄で出来ているのでチョット重厚な感じがする。射的場で使われているので、子供や女性にも扱いが可能なように設計されているが一年生の子にはまだ無理かも知れない。先日、4年生が来た時に試しに遊ばせたら難なく扱うことが出来た。『事務局のつぶやき』の執筆者であるらんぞうさんが来た時も、テーブルの上に置いてあるのを見つけて気になったらしく手に取って遊んで行った。28歳の長男もすぐに気がついて興味深かそうに触ってはコルクの弾を込めて遊んで行った。男は子供も大人も射的銃が大好きなようだ。

この射的銃がどの程度威力があるのか試して見た。使っていなかったスタンド式の花台を引っ張り出して来て、小さな植木鉢を置くスペースにティッシュペーパーの箱(中身入り)をのせ、3mくらい離れたところからコルク弾で打って見た。3回目くらいで見事に命中。しかし、ティッシュペーパーの箱はビクともしない。軽いコルクの弾丸を跳ね返していた。これでは射的場で景品を撃ち落とすのは素人には無理だと分かった。かといって射的のプロもいないだろうから、射的場では大物の景品は狙わず小さくて軽い景品狙い専一が良いようだ。コルク弾を撃つと5〜6mは飛んで行く。至近距離でどの程度威力があるか自分の足の甲めがけて引き金を引いた。

「痛ってぇ〜!」やはり至近距離だと結構な痛さだ。説明書にも絶対に人に向けないようにしてくださいと書いてある。この射的銃を使うときは、必ず私が付き添い決して人に銃口を向けないよう徹底して子供達に教えなければと改めて思った。安全に遊べば楽しいおもちゃ。油断をすれば危険な凶器になることも忘れ無いようにする。

さて、近々景品のお菓子などを用意しよう。弾が当たったら軽く落ちるようなもの。結構、大人も喜ぶかもしれない。