111.『雲水』

「Yún shuǐ」

らんぞうです。

謹賀新年!今年も宜しくお願いいたします!

さて昨年2018年度をあらわす漢字は「災」でありましたね。

まあガヤの立場としては、確かに災害は沢山ありましたけど、もうチョっと希望の持てる字はないのかなぁ・・などと無責任ながらも思ってしまいますよ。

この「今年の漢字」なるものは、例の清水寺の坊さんが勝手に決めてるんだとばかり思っておりましたが、実は日本漢字能力検定協会さんが決めているのですな。知らなんだ。

ちなみに前の年は北朝鮮からミサイルが飛んできたから「北」、その前はオリンピックだから「金」。

分かりやすいんだか何だか、いつもながら微妙~と思いますなぁ。

さて、先日。らんぞうが所属するカレー部(カレーをこよなく食す会)のY女史からの早朝唐突メール。

「もしワンペアで漢字一文字ずつを入れるなら、どんな字を選ぶか!?」

(用例)「陰陽」、「空海」等。 以上!

突然のお題をぶっこんできましたけど、何のテストなん?と訝りはしましたが、ここは余計な忖度も質問もせず、ギューっと考えてみましたよ。(仕事中だけど)

うむ。要するに漢字二文字で、対になるような熟語ね?と解釈いたしました。

それで、まず頭にうかんだ漢字は・・・「苦」!

おっといきなり「苦」が思い浮かびますかー。(苦笑)

まあ、一応自称「仏教オタク」としては「一切皆苦」は基本ですからね。

でも「苦」に対になる漢字はというと・・楽? 「苦楽」か・・。 うーん浅い!

一応仏教ではあくまで「楽」は「苦」が消えていくときに一時的に感じる開放感の事といわれております故、対とはいえないですな。

それに頭の中で水戸黄門のオープニングがリフレインし始めたので、「苦楽」はボツ決定!

それじゃあ「苦滅」はどうだ!苦を滅する!仏教の基本、四諦(したい)「苦集滅道」を略してみました。

・・うーん、ちがうな。ていうか、字ヅラがヒドい。

えーとぉ、私がえらんだ漢字は「苦滅」です・・。 って言ったら、

コイツ絶対病んでるー・・と思われて、今後メチャ気を遣われること間違いない。

対にもなってないし。「苦」は止めときますよ。

それでは、よし!「涅槃」(ねはん)はどうだ!?読めるけど書けない!

nirvāṇa(ニルヴァーナ) 究極の境地やー!って、いつのまにか「好きな仏教ワード二文字選びます大会」になってきてます。

むかし「おやじ涅槃で待つ」という辞世を残して、天空に飛翔された方もおられましたな。

はい。これもボツ。

そんなこんなでずうっーと考えいたしておりましたところ、ふと・・

「雲水」 ってええんやない?

そうそう、禅宗の修行僧のことを雲水とも呼びますし。

おーっ。 雲と水、うむ、対とは言えないけど、なんかちょっと太極拳のイメージとも合うしね。

ということで! 2019年、らんぞうが選ぶ漢字二文字は・・・?

「雲水」に決定しました!(目的が完全に変わりました。)

禅の言葉に「行雲流水」というのがあります。

「空をゆく雲と川を流れる水のように、執着することなく物に応じ、事に従って行動すること。」

なるほど。「上善如水」(お酒にもありますな)なる言葉もありますが、雲の様に水の様に生きて行きたいものでありますなぁ。

そういえば「北斗の拳」で南斗五車星の一人「雲のジュウザ」っていました。

雲みたいに自由に生きているナンパ野郎でしたが、最後はユリアを守るためにラオウと戦って散っていった、サブキャラながら好きなヤツでありましたよ。

さて、らんぞうが勝手に作った四字熟語・・

「如雲呑水」・・・雲の如き(泡の飲み物を)水のように呑むべし。

(意味)ビールは流し込むように美味しくいただきましょう!

うわ!くだらん!・・とこんな事を考えながら、また今年も何かにこじつけて飲むのでしょうなぁ。

お酒もそろそろ卒業しなければ・・などと出来もしないことを考えたりもしておりますよ。

・・今年も皆様が幸せでありますように。 あーそう、Yさん!答えは「雲水」でお願いします。

(らんぞう)