108.『塩害』
皆様ごきげんよう!
すっかり秋が深まりましたね。
11月に入り、近所を散歩していたところ、今年はイチョウの木がどれも縦半分に海側は葉が落ち、陸側は紅葉しています。
このような姿は、ペイ子初めて見ます。
画像は近所の梅林にたつイチョウの大木ですよ。
バスの中からみる近隣のイチョウの街路樹も、同じでした。
「塩害」の影響のようですね。
台風の勢いで海水が巻き上げられ、雨風として木々に吹き付けた結果だそうです。その後、まとまった雨があったら吹き付けられた塩も少しはおちたのでしょうけど・・・
こんなことってあるのですね。
イチョウにかぎらず、よーく見ると、常葉樹の葉先がすこし枯れているものもありました。
時々、世界のニュースで魚やカエルが空から降ってきたという珍事件を聞きます。
そのような落下物にはいまだ遭遇していませんが・・・海水の塩分は、降り注いでいたようですね。
ペイ子の住む町は、確かに海からそう遠くありません。
風向きや強さによっては、窓を開けると潮の匂いがすることもあります。
そんな、自然の香りのハプニングは、ペイ子大好きです。
わずかにする、草木や水の匂いは、それを感じる自分の感情が動かされます。そんな時は自分が今ここに存在する実感があるとは思いませんか?
以前、群馬県のとある山林にはいり、洞窟探検をしたことがありました。夏のことでした。
時間にして半日程度、暗闇の中ヘッドライトを頼りに手探りで地下水脈の脇を歩いていたのですよ。
その時、外が近い!そのように真っ暗で無音の中、感じることができました。
それは、「外の土のにおい」がしたからです。
やがて、葉のこすれるような、鳥の声のような、たくさんの何かと何かがこすれあうような音がたくさんしてきました。
だんだん、暗闇の濃さがとれてきました。
そして、明るさを感じ、洞窟から出たのです。
その時まず先に得た感触は、嗅いでした。
朝洞窟に入る時は、何か特別なにおいや音などは感じませんでした。
しかし、それらがまったくない場所から再び戻る時は確かに、なつかしい、確かに今まで感じたことのあるにおいで、外が近いことが瞬時にわかったのですよ。
今から5年ほど前の経験です。
洞窟には、山岳ガイドも含め5人で入りました。全員が、外の湿った土の匂いを感じていました。
この不思議な感覚を、ペイ子は時々思い出します。
今日は何もないような気持で過ごしていても、いつの日か未来に、実は今日がとても重要であることがわかって、何か大切な事柄をよびさますきっかけになるかもしれません。
だから、ちょっと草のかおりがしたり、ショックな出来事や大変な目にあったり、はたまた、何も感じられないような日があっても、それは貴重な経験だと思うようにしています。
つぶやいておもしろかったり、話題になるようなネタなどはそうそうない私、ペイ子ですが
毎日を地味におもしろがっている。
そのように、今日のつぶやきを〆ます。
ペイ子。