Y.T
平成18年春退職し長年の遠距離通勤から解放された私は、第二の人生の始めに先ずメタボを解消しようと、色々なスポーツ教室に参加しました。やがて、なにかひとつに専念するのが良いと考え、その中の太極拳を選びました。70歳からの挑戦です。
太極拳は難しい。ですが、実に面白い(こういう表現は不謹慎かも知れませんが)。
初めて見た全日本武術太極拳選手権大会(第24回)は、圧巻でした。蚕が糸を口から吐くように連綿と続くしなやかな動き、動と同時にそれは静を感じさせ、そして力強い。これはいったい何なのだと目眩く思いで3日間、最初の表演から最後の表演まで見続けました。私はすっかり太極拳の虜になっていました。
そのうち夢中にのめり込んでいった私の簡化24式・32式剣が正しい動きをしていないと指摘してくださる方に出会い、紹介された加藤先生の教室にただただ太極拳を正しく学びたい一念から昨夏飛び込み、それ以来ご指導を受けている次第です。
いま毎週月曜日1日、加藤先生のクラスで太極拳を学べる幸せを噛みしめております。先生から名指しで間違いをご指摘頂くと、とても嬉しいのです。先生は協会報で、「中国の先生の話に太極拳の門に辿り着くのには10年掛かると言う事を聞いた事があります。」と書かれておられますが、最近やっとその意味が分かってきたような気がします。 今後ともよろしくご指導下さいますようお願い申し上げます。