三代 正廣 先生

剛毅実直な昔の武士を古武士と言います。三代先生は正に現代に生きる古武士と言えましょう。その人間性は、やはり武士の時代に尊ばれていた五常の徳を身に付けられています。五常の徳とはご存知のように、仁・義・礼・智・信の五つです。仁は慈しみの心、義は人としての正しい道、礼は礼儀礼節、智は正邪を判断する智慧、信は信頼です。接した人は、誰でもその人柄の幅の広さと奥行きの深さに感動されます。

三代正廣先生は、全日本少林寺流空手道連盟関東連合会会長であり、少林寺流練心舘関東地区本部本部長でもあります。空手道の達人であり、正真正銘の武術家です。一門の多くの門下生の皆さんと武道を通して一層の人格の陶冶を目指し、また健全な青少年の育成に力を注がれています。

太極拳界においては、日本太極拳友会会長であり、太極拳草創期からの大功労者です。(社)日本武術太極拳連盟の創設に尽力され、日本を代表する太極拳指導者として活躍されています。

また、多くの太極拳愛好者の為に、本場中国の一流老師の日本招聘を積極的に進められています。特に伝統楊式太極拳の正当な継承者である傅清泉老師を日本に紹介され、日本での指導を実現されている実績はとても大きな功績であり、誰でも成し得る事では有りません。

三代正廣先生の魅力は、一言では言い表せません。正に向学の人であり、日本男子であり、物事に取り組んでは情熱の人でもあります。何より人に対する思いやりと優しさは、先生のファンの多さが証明しています。

先生の存在は、混沌とした日本社会にとって一筋の光明であり、宝であると私は思っています。

加藤修三