傅清泉 老師

傅清泉 老師(1971- )上海生まれ、河北省永年県の出身。

楊式太極拳の正統な伝承者であります。

6歳より祖父・傅鐘文先生と父親・傅声遠先生に随い拳を練り、幼少時より正規の武術訓練を受けられました。

1980年代に上海市体育宮武術隊に入り訓練を始め、その後上海市武術隊に選ばれ入隊、専業武術運動員となりました。また家芸を継ぐべく祖父と父親から厳しく教えを受けつつ、専業隊の科学的訓練を受けました。天賦の才に恵まれた上にさらに刻苦勤勉を重ね、ついには楊式太極拳の奥義を体得、太極拳名門の若き後継者となりました。

傅清泉老師は幼少時より常に祖父に随い各地の武術大会を訪れ、少年時からは上海市や全国の太極拳の大会に数多く参加されました。

1985-1987年3回連続、楊式太極拳のチャンピオンとなり、1988年には全国太極拳・剣大会で太極剣のチャンピオン、楊式太極拳準優勝。1989年、代表国家隊として日中太極拳交流大会に出場し、楊式太極拳チャンピオンとなりました。

同年、父・傅声遠先生と共にオーストラリアに移住。傅声遠国際太極拳学院を創設し、国外にあって太極拳の普及のため、招きに応じて世界各国・各地で正統な楊式太極拳を伝授する事に努められました。

祖父・傅鐘文先生が逝去したのを機に、傅清泉老師は1997年、海外での豊かな生活条件と高額な報酬を放棄し、祖父が為し得なかった太極拳の事業を継ぐために中国国内に戻りました。

目下、老師は祖国各地で苦労を厭わず、中国全土を飛び回りながら、正統な楊式太極拳を伝授することに心を傾けています。

老師の教えの中で特に優れているところは、まさに太極拳の理論と実践の相結合であり、その条理は明晰、且つその姿は生き生きとして妙趣に満ちており、太極拳を志す人々を気軽に楽しくその門に誘ってくれます。

現在中国国内にありながら海外にも目を向け、招かれては海外へ赴き、老師が教えた生徒はすでに数万人に達しています。

1999年中央テレビ局で放映された、彼が講義する楊式太極拳・剣・刀・推手のシリーズ番組は大きな反響を呼び、多くの太極拳愛好者に大好評を博しました。

2000年傅清泉老師が監修した「嫡伝楊式太極拳教練法」と、及びそのVCD(CD)を出版。

この本の出版は太極拳愛好者に更に深いレベルの技術と鍛錬の方法を示し、楊式太極拳の普及と愛好者の技術的レベルアップに大きく貢献しました。

傅清泉老師は現在、世界永年太極拳連盟副主席、オーストラリア傅声遠国際太極拳学院院長、香港太極拳友会会長を歴任しています。2005年中国武術協会より中国武術七段を授与され「太極少帥」の称号を与えられています。