〈質問〉
48式の斜身靠について教えて頂きたい事があります。
①靠はどの段階で左右どちらにあるのですか?
②眼法はどのようになるのですか?
〈答え〉
斜身靠についての質問にお答えします。
①靠はどの段階で左右どちらにあるのか?
48式太極拳の斜身靠は、右側弓歩で右肩・背の部分で、相手に打撃を与えた瞬間に起きる動作です。重心の移動が有ってもその都度その方向に靠勁が表れると考えるのは間違えです。
②眼法はどのようになるのか?
眼法は三つの方向があります。
西北方向に踏み込む為に、西北方向に向ける①
靠で攻める為に向ける、南東方向水平に(下方にむけない)②
定式で撥ね上げた右拳と斜め下方に押さえた左拳の中間に。(右拳と左拳の間で絡ながらない勁を、眼法で絡なぐ)定式の③
の三方向で決めます。
質問者の方へ
太極拳の動作には、どの流派にも左右に重心を移動させる動作が有り、胯関節を折り畳む動作があります。このような動作を
折畳(ゾウディエ)と云います。特に陳式からの動作「斜身靠」は動作の中に左右の胯関節の折り畳み、折畳がはっきり表れ
ます。その際に起きる左右の重心移動は、靠と言う事は有りません。
加藤修三