〈質問〉
撇脚(ピエジャオ)と擺脚(バイジャオ)について、お教えください。
日本武術太極拳連盟発行の『太極拳実技テキスト』のP.88に「十字手」になるまでの動作に、重心の移動の際の扣脚、撇脚と記載されていますが、先生の解説では扣脚(コウジャオ)、擺脚(バイジャオ)とされています。
「撇脚」と「擺脚」は、同じ意味と考えて良いのでしょうか?
また、字の違いはどのように解釈すれば良いかお教えください。
〈答え〉
質問にお答えします。
中国の本や、老師の言葉使いは多少アバウトな面が有り、同意の言葉でも表現が違う事がよくあります。
辞書的には「撇(ピエ)」は分ける、「擺(バイ)」は開くですが、動作的な意味合いは一緒と考えてください。
十字手の動作は連続動作として、左脚先の扣脚があります。私はこのような場合は「扣」、「擺」と使い分けています。どちらも間違いとは云えないと思います。
加藤修三