〈質問〉
弓歩の歩幅についてです。 横幅については、加藤先生のDVDで、肩幅でその間隔のとり方というのは分かりました。
歩幅と言えばいいのでしょうか?
縦幅の間隔が、どれくらいあれば良いのかが分かりません。肩幅の倍の幅と書かれている参考書がありましたがそうなのでしょうか。
私の場合、よく広いと注意されます。よろしくお願いします。
〈答え〉
弓歩型に付いては沢山の方々が疑問を感じている様です。
弓歩の前方に送り出す足(上歩)は、本来各人の体格に合わせて、腰の位置を定めて一歩前に送り出して決まります。太極拳の運動は、起勢から収勢までを腰の高さを一定にして行なう運動です。腰の高さが1㎝違っても、その運動量の変化は大変大きなものになります。例えば簡化24式太極拳を一般的な普通の速度六分以内位で行なって、自身に取って運動量が適切なのか?軽いなと感じたら上歩する足の縦幅を踵一つ分位多く出して見るなりして、自分の腰の高さを決める事が大事でしょう。太極拳の運動をどの様に捉えるか、競技太極拳と捉えれば腰の低さは勁力の表現として評価され、健康太極拳であれば軽い疲労感を覚える位の運動負荷を求めれば良いでしょう。少し永く練習をしていると、体力・脚力も付いて来て当初より低く、上歩も遠くへ出て来るのが自然でしょう。
私も中国の老師に付いて練習している時に良く云われました。
「“加藤くん”自然が一番だよ!」と云われたものです。
身体を自然に使う事、これが一番大切です。歩幅については、自身で感じ決める事です。