〈質問〉
私 、最近 太極剣を始めました。
そこで太極剣を持った時の礼式についての質問です。
Q&Aとしてお答えいただけるでしょうか?
太極剣の礼を見ていますと、 胸前で左手に持った剣の剣柄に右手の剣指を十字に当てている人。 右手の掌を当てているような人がいますが どのようなやり方が正しいのでしょうか?
それには抱拳礼と同じ意味があるのでしょうか?
〈答え〉
質問は抱剣礼に付いてですね。
徒手の抱拳礼に付いては以前に説明しましたが、抱拳礼も抱剣礼も武術としての礼としては全く同じ意味を持つものです。
抱拳礼では武の部分の拳面を掌で覆い、武を文がコントロールし、相手に対する恭順と敬意を表現しています。
抱剣礼の場合、剣指を添えたらどうでしょう?
剣指は戦闘状態に有る時、剣の勁を補助する戦闘的な手型です。
当然この手型は、恭順さと敬意を表す内容を持つ抱剣礼には不向きですね。
抱剣礼の時と同じ様に、親指を折り曲げた掌を添えるのが正解です。
ご質問の様に剣指であったり、掌であったりと色々な人が居ますが、お話しした様な事の内容を考えれば掌を当てるのが正解です。
尚、胸前で剣を横にした時も、剣の先を下げて縦方向に持った時も同様です。
この場合、剣峰を前に決して刃の部分を相手に向けない事も大切です。