第十五回4月21日(月) 【摟膝拗歩・捋擠勢・提丹提肛・左琵琶勢~捋擠勢・倒巻肱】
⚪︎摟膝拗歩
・后坐→重心が前足に移動していく時に、手は開くのではなく、前に張っていく意識。
⚪︎捋擠勢
・捋~擠の時に、歩法はA→B+で後ろ足が寄り→もう一つB+で体を開いてから上歩する。
*A→提丹で後ろ足が寄り、提丹を保ったまま体を開いて上歩する方法でもよい。
提丹を保ったまま進行方向に向いていくと、軸足の膝が入らないで体が開ける。
*提丹は、弓歩から動き出した時に使える。(弓歩→A→堤丹)
(重心がしっかりと前足に移った状態の時に使える)
后坐~収脚の時のように、中間地点→Aの時は使えない。(使っても意味がない)
⚪︎提丹提肛(ティータンティーカン)
→収臀も同じ意味。
⚪︎左琵琶勢~捋擠勢
・捋擠勢に入る時の左足の置き換えは、体が開いていく時に足が軽くなって、自然と置き換えられるように。
(左足を寄せて出す動作ではない)
・左琵琶勢の左手を、橈骨側を軸に外旋させる。この時に右足に全部重心がのっていて、左足は軽くなっているように→右手を穿掌で差し込んでいく時に、体もそちらの方向に開いていくので、左足が少し左に置き換えられる。
*穿掌は、(引き込んできた手の)前腕の真ん中を通って差し込んでいく→抹掌していく
⚪︎倒巻肱
・倒巻肱は後ろに退がる(逃げるような)動作ではない。
攻防の中で、足を退げて相手を引き込んできて打って攻撃している動作。
後ろに退がろうとして動作をしないように。
・退歩からの動き出しは、弓歩など他の歩法と違い重心移動がないので、必ず一度踵から軸を外して、新しい軸を作って次の動作に入る。
・眼法・手法を使って、軸足(後ろ足)のAの引き込みで踵から軸が外れる。
この時に前足の膝が前方に膨らむ(張り出される)動きが出る。
前足の膝が前方に膨らむのは、踵から軸が外れた後ろ足とバランスをとっているため。
→後ろ足のB+で、腰向きが軸足のつま先方向と同じになった時に、新しい軸ができる。
この時に軸足に負荷がかかり、前足の膝が更に膨らむ変化がある。
→もう一つB+で、腰がゆるんで前足が軽く浮き上がる。
*歩法だけで行う時は眼法を使って練習する。
(90度でA→45度でB+→正面を見ることでもう一つB+)
手法をつける時は、定式の前の手を推すことで、後ろの手が開いていくように。
(後ろの手だけで開こうとすると、重心が後ろに引っ張られてしまう)
⚪︎提脚は歩法にリズムと勢いをつけるための表現。