第十七回5月12日(月) 【歩法の種類・歩法の内容・側行歩・雲手・独立撑掌ほか】

⚪︎歩法の種類

・開歩

・上歩、邁歩(マイブー)

・退歩、撤歩

・蓋歩

・挿歩

⚪︎歩法の内容

・開歩

体の横に足を出す。つま先着地。

(側行歩、下勢も開歩)

・上歩(邁歩)

体の前に足を出す。踵着地。

(歩いてる状態だから踵着地になる)

*例外は剣に出てくる跳歩。

(跳歩は走っている状態だからつま先着地になる)

・退歩(撤歩)

体の後ろに足をだす。つま先着地。

・蓋歩

体の前側に足を出す。

ただし、胸の向きの正面より横に足を出す。

・挿歩

体の後ろ側に足を出す。

⚪︎側行歩

・寄せた足の横幅が狭くならないように、正しい歩法で動く。

足が着く場所を決めるのは軸足の股関節。(寄せた足で着く場所を見つけようとしない)

軸足の股関節がしっかり引かれたAの状態のまま(体の向きを変えずに)足を寄せる。

そうすればいつも適正な幅に足を寄せることができる。

(足の外側のラインと自分の腰幅が同じくらいがよい。それ以上あまり狭くならないように)

・出した足のつま先が開かないように注意する。

重心移動する前に、出した足の踵が着いてしまい、その足で引っ張ってしまうとつま先が開いてしまいやすい。

足を出したら軸足を踏み押さえていくことで重心を移動し、中間地点で踵が着くように丁寧な重心移動をする。

⚪︎雲手

・上の手は正中線の前で張っていき、正中線から外れる時に手が返り、内旋し外側に張るのと足が出る・寄る動作が一致する。

⚪︎独立撑掌

・一回目の独立撑掌→左足を出す時につま先は東方向。

(横に幅をとって出すのはよいが、つま先が開かないように)

この左足が、その後の弓歩の前足になり、斜め方向に捋するため。

⚪︎右雲手~左右分鬃

・左右分鬃に入る前に、最後まできちんと雲手の動作をする。

(上の右手をしっかり横に張って、左足が寄るところまで)

・右雲手→両手の上下が入れ替わりながら、左足の踵を蹴り出し、左足に重心を移して抱球収脚→野馬分鬃

⚪︎蹬脚・分脚の前に弓歩で手を開いた方向と足を蹴り出す方向は同じ。

(東西のラインからそれぞれ30度方向)

⚪︎双峰貫耳~左蹬脚

・双峰貫耳定式→両手を内側から膨らむように張りながら、親指・人差し指から拳をゆるめる→腰がゆるみ、両手の拳の間隔は少し狭くなる→右足つま先を西北30度→60度に開き、右弓歩になる。

*ここでは、右足つま先を開きやすくするためにゆるんでいるだけ。

後ろに座る動作ではない。(後ろに座る意味はない)

⚪︎掩手撩拳

・左蹬脚→左足を収めながら、両手を顔の前に合わせてくる→左足を出しながら、両手を腹前で構える(左掌の上に右拳)→腰を右に回すようにしてためを作りながら、まずは右肩を開く→右肘が外に張り出される→肘から先、拳背で打つ。

*腹前で構えてからそのまま打とうとせずに、右肩を開いてから打つ。

*打った後、右の手首が曲がらないように。(前腕~手の甲はまっすぐ)

⚪︎海底針

・定式で左手はしっかり座腕にする。(指先が下向きにならないように)

⚪︎海底針~閃通臂

・海底針定式→右手指先が床と平行になるように、もう一つ差し込む。このことで腰(臀部)が収まる変化がある→そこから先は腰(臀部)を収めて行くことで、前傾していた上体が起きて来て、一緒に手も上がってくる。

*海底針定式→右手を上に上げようとすると、腰が反ってしまう。

海底針の定式の形は、右手は右肩の前にある状態で、股関節が折れて上体が前傾しているだけ。

手だけ下に挿しこんでいるわけではないので、手を上げようとしないように。