第十一回3月24日(月) 【弓歩・独立托掌~馬歩靠・高探馬・蹬脚・分脚・退歩穿掌~虚歩圧掌ほか】
⚪︎弓歩
・きちんと弓歩が完成したかどうかは、前足の股関節で感じ取る。
・弓歩の前足の膝は、つま先と同じ位置にくるように→壁につま先をつけて、きちんとした弓歩の感覚を覚える。(指一本分位は壁から離れていてもよいが、それ以上離れている時は弓歩があまい)
⚪︎独立托掌~馬歩靠の単式練習
・独立托掌定式→右足をななめに上歩(つま先の角度は東西のラインに対して45度)→左足を右足(軸足)に対して90度の方向に上歩(左右の踵の間は足一足分くらいの横幅をとる)→馬歩靠定式(重心は後ろ足6:前足4)→重心を少し右足に移してから、左足にのっていき独立托掌→馬歩靠
*これを繰り返し練習する。
・馬歩靠の足の角度は、東西のラインに対して45度より開きやすいので注意する。
特に左足は、右足に対して90度より広い角度に上歩して、つま先(足先)だけ45度に向けたりしやすいので、足を出す方向に気を付ける。
⚪︎太極拳では、45度の角度をきちんととれるような感覚を身につけることは大事。
45度がわかれば、30度や60度の角度もとりやすい。
⚪︎高探馬
・左右分鬃定式→左手内旋させて、掌心を下向きにしながら跟歩→左手で壁を押すようにしながら手が開いていく→両手開いたら、左手外旋しながら相手(の背中)を引き込んでくる→右手押し出す(相手の喉を攻撃する)
・右手を押し出す前に、手を低い位置に下げてから押し出さないように。
・右手の押し出す手法は、横切掌(ホンチュエジャン)。
力点は掌根と手の外側部。
⚪︎蹬脚・分脚は、東西のラインに対して30度の方向に蹴る。(軸足は60度方向)
・左分脚の時の軸足(右足)も60度に上歩して、その後の左摟膝拗歩の定式で踵を蹴り出す。
⚪︎退歩穿掌~虚歩圧掌
・退歩穿掌定式→左手もう一つ差し込むことで、重心が中間地点→右手を正中線の前で張っていくことで転身する。
・転身する時に体が浮き上がらないように。
⚪︎独立托掌~馬歩靠
・独立托掌定式→右手を内旋しながら、体の向きも少し左に向く→右ななめに右足を上歩していく
*「右手を内旋しながら、体が少し左に向く」。こういう身法を使いながら動く。
⚪︎転身大捋
・定式での歩型は側弓歩。
重心は左足7:右足3。
右足は曲がったり伸びきったりせずに、普通の弓歩の後ろ足と同じく、適度に張りがあり伸びている。
左足の胯が合わさり、左足の側面(外側)に壁ができているように。
・定式で、右拳は(自分の体の向きに対して)右肩の前で、肘は外に張り出されている。
又、右拳は床と水平よりも少し高い位置(肘よりも少し高い位置)で、体の前面に勁力を出す。
⚪︎撩掌下勢
・伸ばした左足の外側に手を差し込んで下勢していくのは、相手の馬歩(の右足)に対して、自分の左足が外側にあるから。(自分の左足の内側に相手の足があるから、内側に手を差し込めないから)
・撩掌は、左手で相手の背中を引っ張り込んできて、右手で相手の急所を攻撃する。
右手は手首を折って座腕にする。
⚪︎撩掌下勢~上歩七星
・撩掌下勢定式→右手をもう一つ前に押してから、右に引っかけるように鉤手をつくる→腰を落とすことで左足提脚→下勢→上歩七星
・上歩七星定式では、きちんと手首を交差させ、両手の高さは胸の高さくらい