第二回2013.12.9(月) 【踢腿・退歩・捋・蹬脚】
<48式>
○準備運動
●踢腿(ティートイ)で足を高く上げるためには、軸足を踏み押さえて、軸足がしっかり安定した状態であることが大事。
また、横に開いた手は肩の高さで張っている。
●腿法は、足を収めるまでが腿法の内容。
蹬脚で足を上げた後や擺蓮で打った後、そのまま何気なく下ろさずに、膝の高さを変えずに(低くならないように)、親指の裏側を自分の体の中心に向かって収める。
○退歩
●眼法→身法→歩法の順に動く。
●虚歩から動き出す時は、必ず前足の膝が前に張り出される変化があること。(前足の膝でその動きを作らないように)
●眼法の90度→45度までは、止まらずに動く。
●倒巻肱は後ろに退がる(逃げる)動作ではない。攻めている動作。
⇒退がろうとして動作をすると、重心が後ろに流れてしまうので、勁力が出ない(攻められない)。
●退歩した足のつま先が着いたら、前足を踏み押さえることで重心が中間地点まで移動する。
中間地点で両足の足裏が全面着地する。
●退歩する足は、自然に後ろに退げる。無理に狭くしない。
また、退歩した足の踵が入る角度は、前足の踏み押さえで前足のクワが開いて、体の向きが変わることで作られる。
●手法の動き出しは、前の手をもう一つ張ることから始まる。
それが後ろの手に伝わり、開いていく。
後ろの手が開き出しても、前の手は張っているように。
動き出しだけでなく、後ろの手が開ききるまで張っている。開ききった時に、両手が均等に張り合っている。
(後ろの手だけで開いていくと、重心も後ろに流れてしまう)
●定式で前の手は指先が鼻の高さ=手首が肩の高さ。
下の手は押さえる動作だから、股関節の前くらいにくる。
○捋(リュイ)
●捋は体の正面からではできない技。
だから掤→捋への動き出し(手を伸ばした時)は、体の向きが少し斜めを向いている。(手の位置は体の正面にある)
●捋は相手の腕をきめる動作。
上の手を押さえると、下の手が上がってくる変化があるように。
●手だけでは引っ張ってこれないので、体で(重心移動によって相手を引いてくる)。
●「捋の勁は尺骨に有り」
捋→次の動作に変化するまでに、前の手の指先が下を向かないように。
(指先が下を向くと、勁力がなくなってしまう)
捋→擠への動作では、指先は横を向いて、擠の手型に変化する。
○蹬脚
●足を上げる前の軸を作る動作の時も、眼法→身法→歩法で軸を作る。
眼法が身法を導き、身法が歩法を導く。
●軸ができたら、膝を上げるのと両手が上がるのは同時。