第一回 【自身の身体との対話・側行歩・雲掌・彎弓射虎・左搬攔捶】
<48式>
○練習は、先生に言われた事をやろうとする意思+自分の体の変化を感じながらやることが大事。
良い変化だけでなく、悪い変化も感じ取りながら練習する→悪い変化を修正しようとすることができる。
○側行歩
ゆっくり練習する→
●足を寄せる時、出す時に軸足の膝がゆれていないか。
●両足が全面着地した時に、重心が中間地点にあるか。(軸足の方に残っている時は、虚の足で引っ張ってしまっている)
⇒軸足を踏み押さえていくことで重心が移動する。
重心が移ったら、軸足に落とし込むことが大事。それから足を出す・寄せる動作をする。
○雲手
●上の手を押さえた時は、まだ重心は移動しない。
上がってきた手を前に張る(ふくらむ)ことで重心が移動する。
●上の手を押さえると、下の手の肩・肘が落ちて指先の方が上がってくる→前に張っていく→重心が中間地点の時に、上の手の前腕は45度。
指先と肘が水平に近いと「受ける」ことができない。
○弯弓射虎
●弓歩の方向は西北15度くらい。
(西の方向で横幅を広くとる人もいる)
●弓歩の方向よって、力点の方向は多少異なる。
●後ろ足の踵の蹴り出しは、重心が前足にかかってから蹴り出す。
(前足の踏み押さえによって、後ろ足の踵の蹴り出しが起こる)
※虚の足は実の足に従って動き、実の足を支えている。
虚の足で動いてはいけない。
●上歩する時は、軸足の胯(くわ)を開いて上歩する。(上歩する足が、上歩する方向に向いているように)
⇒角度的に軸足の胯を開くのがきつい場合は、その前の動作である擺蓮の(構えの)時に、南の方向を向くか、少し内側(南西寄りに)を向くかで調整してよい。
※どの套路でも、方向が45度違うと動作の方向が変わってしまうが、少し斜めに向けるくらいの違いは調整してよい。
○左搬攔捶
弯弓射虎定式→(実の手である)左手を外旋させることによって、右手が合わさってくる。又、前足の踏み押さえが起こり、重心が中間地点になる。
→両手を開いて、右手を引き込んでくる。(この時に右足を寄せない)
目線は進行方向(相手がいる方向)か、自分の体の向いている方向。
(意識は相手がいる方向にあるように)