2020/early July:マグネット電源の修理
前回のネジ締めで金属疲労が起きていたらしくマグネット電源の端子が壊れたので直しました。
2020/early June:希釈冷凍機の真空層の問題解決
希釈冷凍機のOVCを真空引きし続けないと真空度が悪くて温度が下がらないという問題と
ターボ分子ポンプが故障するという問題が同時に生じたので、
低温でガスを吸着する活性炭を希釈冷凍機の中に入れてみました。
アルミホイルを基材にして、2850FT + CAT 23LVJで熱伝導を担保しつつ活性炭を接着しました。
エポキシの量が多すぎると巻くときにパリパリに折れます。
アルミホイルを葉巻みたいに丸めて、一時間足らずで作った銅製の台に固定しました。
こんなテケトーなもので解決したら面白いですね。
後日談
これで問題解決しました。
活性炭無しの状態で冷凍機のOVCを封じると4e-3 mbar程度になっていたのが、活性炭を入れると3e-6 mbar以下になりました。
作製を簡単にするため接着剤を柔軟性のあるワニスにしたり、熱接触を良くするために金属で挟むところはワニスを塗らないようにするといいかもしれません。
さらに欲を言うなら、土台の金属を厚くしザグリにしてナットを使って固定したり、上の金属はステンレスなど硬い金属材を使うと良いでしょう。
ラボに転がっていたガラクタで試験的に作ったので、あまりこだわっていません。
2020/April:自家製Vector network analyzer (VNA)
13.5 GHz以上の帯域で測定ができるVNAがないので、Power SplitterとIQ mixer、発振器(2-20 GHz)、AWG、Lock-in Ampを使ってESR測定してみました。
感度はこちらのほうが良いのですが圧倒的に時間がかかります(10倍ぐらい?)。
人足をかけている企業にお金を出す意味がよくわかりました。
2020/Mar:銅メッキ
添加剤も入っていない非常にいい加減な電解液を使って、シリコン基板上に成膜したCuを種にして銅メッキをしました。
添加剤が入っていないと膜の平滑化が難しいそうですが、直接はんだ付けするために銅を厚付け(10umオーダー)したいという場合には使えそうです。
テープやレジストでマスキングを行えば選択的にメッキが可能。
2019/Feb/12:Lock-in Ampの修理(2)
Lock-in Amp(SRS 830)のファンとコネクタを直しました。
基板用のSMBのピン配置(signalとGND)とMCXのピン配置が同一なので、入れ替えるだけで直りました。
抵抗分圧させて1/1000になっていることを確認。
故障していた物なので、自分の物として持っていけることになりました。
2018/Oct/25:Lock-in Ampの修理(1)
Lock-in Amp(SRS)のファンが壊れていたので直しました。