【 三角技法 】

■三角技法に興味をお持ちの方、学びたい方へ

今ネット上では多くの三角技法のファンが三角技法を研究しているようですが、大変喜ばしく思います。私も森道基先生の三角技法の成立に関係した者として又長年に渡り指導を受けた者として、より多くの人に、お伝えする義務を感じ、僭越ですが少林寺拳法の思想と三角技法を中心とする技術をお伝えしようと決心にいたった訳で有ります。

■三角技法とは(森道基大範士)

「三角技法とは一瞬に相手の重心を片足に固定し、相手を不安定にして前後へ崩し投げたり、倒す技である。」

■三角技法の考案者森道基大範士との出会い、指導を受ける。

昭和37年4月少林寺拳法神戸道院(森道基道院長)へ入門し、15歳から41年間の指導を受けました。

技術に関して師匠宅にて指導を受けていた時、君は技術に対して非常に熱心に取り組んでいる…私も若い頃に開祖(少林寺拳法創始者宗道臣師家)に指導して頂いた。開祖の真綿のような柔らかい手での逆小手の体験をもとに技術の研鑚に励んできたのです。もう一度私も、力の弱い人でも体の小さな人でも大きな人を投げたり倒したりできる、開祖の言われた少林寺拳法を追求するとの話をされ、神戸港島道院(神戸市中央区ポートアイランド)で技術研究に心血を注がれました。

森道基先生は力の弱い人でも、自分より大きい人を倒すことができる技術を考案され、三角技法の命名は「我が家」でされたのです。ある日、森道基先生が我が家に来られ「今、研究している技を三角技法と言う名前にしようと思う」と紙に三角技法と書かれ、命名されました。森道基先生51歳のときです。

君は力が強いから、今はそれで(力で捕れば)良い。武道とは、争いを止め社会のために貢献する道徳的なものであって、自他共楽を理想とする道であり、人造りの大道です。技術的には不正や暴力などから我が身を守り正義を守るものです。しかし年を重ねると誰でも体力も衰える。三角技法は力がなくても相手を投げたり、倒すことが出来るものであるから、三角技法を伝授するから必ず研究会を開催して、少林寺拳法開祖宗道臣先生の教えと、少林寺拳法をもっと世の中へ広げるようにと、研究会の名称として三角技法学術研究会と言う名称を頂いていました。(今から30年前1983年)現在は、森道基先生の遺徳を偲んで「三角技法学術研究道基会」と言う名称にして研究活動を実施しています。

私は森道基先生より許可を得て師匠宅にて3年間(1983年~1986年)主に、三角技法、少林寺拳法の高段者技、変化技、応用技等の特別指導をして頂きました、今思えば大変貴重な時間でありました。

以上