花捜研 葉っぱを診ればどんな花が咲くか分かる

プログラム内容

種子を蒔いて植物を育てるときに、どんな花が咲くのだろうと想像してわくわくしませんか?赤色や青色、白色など何色の花が咲くのだろう。花のかたちも、花びらが数枚の花や何十枚もあるような花が咲くかもしれません。購入した種子ならパッケージ写真を信じることができますが、育種現場では花が咲かないとどんな花色か花型かは分かりません。花の色や花のかたちは遺伝する性質であり、遺伝子によって決定されます。私たちの研究室では、花の色や花のかたちに関わる遺伝子を解析しており、それらの原因となる遺伝子を明らかにしてきました。花色や花型の原因となる遺伝子の発見を、育種などに応用することを考えました。事件が起こり容疑者を特定するためにDNA鑑定が行われ、その鑑定結果が決定的な証拠となり犯人逮捕に繋がったというニュースを聞いたことがあるかと思います。DNA鑑定技術は遺伝子の違いを正確に判断することができます。本プログラムである花の科学捜査研究所(花捜研)では、花の性質の遺伝とDNA鑑定を体験してもらいます。実験には、冬の寒い時期でも、きれいな花色でよい香りをもつストックという花を用います。まだ開花しない苗をDNA鑑定することで、4枚の花びらをもつ一重咲き個体か何十枚の花びらをもつ八重咲き個体かを予想します。あなたも、次世代育種手法を体験してみましょう。

日時

令和年11月2日(水・祝日) 9時00分~16時30分

(状況により、やむ得ず延期や中止になることがあります。)

受講対象者

高校生 定員20名(先着順)

参加申し込みは、ひらめき☆ときめきサイエンス公式ホームページで10月1日から開始します。


会場

静岡大学 農学総合棟 正面玄関  (交通アクセス



ストックの豪華な八重咲きの花(右)

スケジュール

8:50-9:10 受付(農学総合棟正面玄関)

9:10-9:20 開会、科研費の説明(10分)

9:20-9:50 花の形質の遺伝について(30分)

10:00-10:30 DNAマーカーについての講義(30分)

10:30-10:50 一重咲きおよび八重咲き花の観察(20分)

11:00-12:00 PCRの調整(60分)

13:00-13:50 ストックの苗の八重鑑別(50分)

14:00-15:00 電気泳動(60分)

15:10-15:55 結果について議論・研究紹介(45分)

15:55-16:30 未来博士号授与、閉会、土産(ストック苗の持ち帰り)

16:30 終了・解散

コロナ対策

1)参加者にはマスク着用をお願いし、検温を実施します。

2)入退室の際は、消毒をお願いします。

3)実験室の換気を定期的にし、実験機器の消毒を行います。

4)ソーシャルディスタンスは保ちます。