どんな予防が必要?

< フィラリア症の予防 >

フィラリア症は心臓にフィラリアという虫が寄生する病気です。5~11月のあいだ、1ヶ月に1回、フィラリア症予防薬を使うことでほぼ完全にフィラリア症を予防できます。

フィラリア症は蚊とり線香や市販の虫よけでは防げません。また「東北地方にはあまり蚊はいないのでは?」と言うかたもいますが、八戸でもごく一般的に発生がみられる病気です。たった1年間だけ予防薬を忘れたためにフィラリアに感染してしまった犬もいます。平均気温は少しずつ高くなり、フィラリアを運ぶ蚊が活動できる期間はどんどん長くなっています。

フィラリア症の症状は「疲れやすい・セキをする・お腹がふくれる・血尿が出る」などですが、それまで症状がなかったにもかかわらず、突然倒れて亡くなってしまうこともあります。寄生したフィラリアは血管を傷つけてしまうので、寄生される前に予防することが大切です。

< 避妊・去勢 > → 詳しくは[こちら]

すべての健康な犬と猫に避妊・去勢手術をおすすめしています。

手術時期は生後5~6カ月がおすすめです。ただし体重は2kg以上になってからがいいでしょう。

< 混合ワクチン >

伝染病への免疫をつけるためのワクチンです。生まれた年には2~3回、1才以上であれば1年に1回、接種しましょう。

特に免疫の弱い仔犬・仔猫・老犬・老猫にとっては大切な予防です。

< マダニの予防 >

春から秋にかけて、草むらにはマダニがひそんでいます。予防薬の種類はさまざまでそれぞれに特徴や注意点がありますので、最適のものを選んでおすすめします。

マダニは口先を犬や猫の皮フに刺したまま2週間かけてゆっくりと血を吸います。吸血中のマダニには触らず、動物病院で駆除薬を使って取ったほうがいいです。自宅で取ろうとするとマダニの口先が皮フに残り、長いあいだかゆみが続いたり腫れが残ってしまう原因になります。

どこでも気持ち良く散歩できるように、4月~10月のあいだ、1ヶ月に1回、動物病院で処方されるマダニ予防薬で予防しましょう。

※ ノミ取り首輪やノミ取りシャンプーはマダニに対する効果が十分でない上に皮フ病の原因となることが多いため、当院ではおすすめしておりません。

< お腹の虫下し >

犬と猫のお腹の中には、人間よりもはるかに高い確率で寄生虫が住んでいます。仔犬・仔猫では命にかかわる場合もありますが、成犬・成猫の場合にはほとんど症状はありません。ではなぜ症状がない成犬・成猫にも定期的な虫下しをおすすめするのでしょうか?それは「人間に感染する危険があるから」です。寄生虫のなかには人間に感染したときに初めて重い症状を引き起こすものもあります。少なくとも仔犬・仔猫の時期に2回、1才以上であれば1 年に1回、虫下しを飲ませましょう。

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