● 調剤の流れ
診察が終わると、ファイル一式が回ってきます。 これをもとに調剤を行います。出力された薬袋を元に調剤をするのは過誤の原因になりますので、カルテを元に調剤を行ってください。
患者さんのなかには診察後に点滴を受ける方、さらにその後もう一度、診察室に戻る方もいらっしゃいます。点滴する方のカルテは、「点滴」の札がはさまれ、点滴中に「レセ入力」や「調剤」に回ってきます。調剤した薬をカゴに入れて待機しておいてください。
すべての処置が終了し、会計が終了したら、投薬を行います。
● ファイル
ファイルは、問診票・医師の書いたカルテ・薬剤情報提供書・お薬手帳用シール(お持ちの方はお薬手帳)がはさまれ、調剤台上の「受付→薬局」のカゴに置かれます。
上から順に取り出し調剤してください。
受付順のナンバーが、テープ(内科は白、眼科は青)で貼ってあります。
点滴中の方のファイル内に、 [○診 カルテを戻してください]と書いたカードがはいっている場合は、調剤後、ファイルをその診察室に戻して下さい。
● 調剤
処方はカルテ中の【薬】の欄に記入されます。 それを元に、調剤・監査・薬袋作成を行います。
カルテの氏名と問診票・薬情・シール・お薬手帳の氏名を照合してください。
問診票の併用薬や、副作用、アレルギー歴等を確認します。
処方内容に不明な点がある場合は、直接医師に確認してください。
カルテの【薬】欄と問診票、お薬手帳(アレルギー他)を確認し、疑義があれば照会する。
カルテの【薬】欄を見て、1薬剤ずつピックアップする。
カルテの【薬】欄と薬情の入力内容を確認し、間違いがあれば事務に修正を指示する。
薬情の画像と薬剤の実物を照合し、相違があれば事務に修正を指示する。
間違いが無ければ薬袋をプリントする。
カルテの【薬】欄と薬剤を照合する。
疑義照会などでカルテに記載すべき事項がありましたら、カルテ中の 【薬】 欄の下部空白部分にわかりやすく記載し、氏名印を押してください。
センターでは、薬の処方は原則1日分で行うことになっています。
例外)連休の際は、かかりつけ医が診療する日までの期間分処方されます。
バルトレックス・タミフル・リレンザは5日分処方されることがあります。
外用薬(貼付薬、アドエア等)は包装単位で処方されます
錠剤は原則として1錠単位の処方としますが、やむをえない場合は1/2錠をチャック付きビニール袋にいれ調剤します。
残りの1/2錠は、その日の業務終了時に廃棄し、破棄台帳に記入してください。
● 箱・袋をあけたら・・・・
原則、内服薬・外用薬ともに、箱から出ているものがなくなり、新しく箱(又はチャック付ビニール袋)を開けたら発注となります。
一箱開封したら一箱、二箱開封したら二箱発注してください。
「一箱」以外の発注点注)が設定されているものは、棚に書いてあります。
赤シールがついているものはすぐに発注せず、看護師に確認をお願いします。
「開いた箱」や「袋」、「発注点を切った薬品名のメモ」を、カゴに入れておき、それをもとに業務終了が近くなったら発注用FAX用紙に発注数量を記入してください。
医薬品名が記載されていない時は、余白に発注数量を記載してください。
空箱は、製造番号・使用期限の部分を薬品名も入るように大きめに切り取り、医薬品と一緒にしておいてください。 袋の場合は、中に入っている製造番号・使用期限の書かれた紙を棚に入れておいてください。
在庫管理・発注はセンターの看護師の方が行っています。
注)発注点・・・・在庫がこの数をきったら発注するという数値。センターでは一箱(=100錠)を発注点としているものが多い。