達成動機とは、価値のある目標を何としてでもやり遂げたいという意欲を満たすために、自分自身の行動を引き起こすきっかけとなる気持ちのことです。
達成動機はマレー(1937)によって生み出された概念であり、そこから約80年の間で心理学を中心に研究が行われてきています。
従来の達成動機の概念は「社会的・文化的に価値があるとされたものを達成すること」とされ、他者からの評価や社会的基準による目標に対する概念として扱われてきました。しかし日本においては、達成動機は自己実現への動機の概念も含めて多様に捉えることが提言され、自分なりの基準で価値をおいた目標の達成を目指すという側面を併せて2つの因子で構成されると考えられていました(堀野,1991)。
つまり、達成動機はどのような基準で目標の価値を判断するかによって分類することができ、自分自身、又は他者の基準によって判断された目標への動機といえます。
また、リハビリテーションにおける達成動機の概念は、今までのものと少し異なる性質をもっているようです。
現在までにリハビリテーションを受ける整形外科患者を対象として調査を行ったところ、自分自身の能力を高めたり、成長を実感しながら目標達成に向けて努力する動機と、目標達成において方法や過程を重視して努力しようとする動機で構成されていることが明らかとなりました。それは、リハビリテーションを自律的に増進されるために重要な要素であると考えています。
これらの動機がきっかけとなり、目標をやり遂げるために努力しようという気持ちがわき起こってくるのです。
この達成動機と関連する要因を、今後の研究で解き明かしていきたいと思います!
リハビリテーションにおいて達成動機を評価する方法を開発しました!
質問紙による「リハビリテーションに関する達成動機尺度(Scale for Achievement Motive in Rehabilitation: SAMR)」です。
以下のブログから、SAMRの使用マニュアルや面接法についての資料をダウンロードできます。