「新しい家を自分で建てよう!」と 二人で決心したきっかけ
①イゼナ・アクアレイヤー(床暖システム)を発見した
③太陽光発電パネルを付けたかった(もちろん自分で取り付ける)
④内壁は漆喰と無垢の木の平家に住みたかった
事前準備
①アクアレイヤーの施工現場を見学させてもらった
②電気工事の免許・建設機械の免許・太陽光の施工IDを取得した 配管業者の名義を借り受けた
16年7月正午 2年半かかって建てた家です(南西から撮影)
ひさしが深いので真夏は南壁に日が当たりません 冬はお日様がいっぱい うしろは鎮守の森公園です
北面を撮影 7月早朝 少し東に振っているので初夏の早朝だけ日が当たります
目次
12年 7月 擁壁工事
8月 地盤調査 改良工事
基礎工事
配管工事
13年 3月 角材刻み作業
7月 建前
8月 中間検査
10月 屋根工事完了
14年 3月 ユニットバス設置
6月 床暖房工事
漆喰工事
11月 キッチン制作
15年 3月 入居
擁壁工事(南の駐車スペースとアプローチの土木工事です)
レンタルのユンボとダンプ
擁壁の鉄筋をくくっています
型枠は450×1800です 後で基礎用・外壁工事の足場用として利用する予定です
地盤調査と改良
地盤調査は業者に依頼しました 改良が必要でした これも業者に依頼しました
直径30cm深さ7mの穴を35本掘って セメントを混ぜ 埋め戻す工事でした
基礎工事
一人では一度に生コンを受けられないので 分割して基礎を施工します つなぎ目には鉄筋が出ています
明日はポンプ車が来ます 遅くまで働いています
最後はピンコロ並べをしています
上水道 排水配管もセルフです 名義だけを貸してくれます(100mmじゃなくもっと太いのにするべきだった)
工事の足場・これから刻む柱や梁の置き場となるウッドデッキを先に作ります
地盤改良工事からヒントを得たデッキの基礎です 穴はΦ120 深さ1000です
鉄筋を入れてコンクリートを流し込みます ステンレスボルトを上に出して固めます
基礎から出たステンレスボルトが柱に刺さって 高さ調節と水切りをします
角材刻み作業 13年3月~
基礎の上が作業場です
屋根部材から土台へ上から下へ順に加工していきます
期間が長いので建前まで割れ過ぎないように刻み終えた材は しっかり包んでおきます
木材は和歌山産のヒノキ 関西スティック(=大辻樽丸商店)で購入しました
建前 13年7月
赤い矢印は梁を上げるホイストです この後二人がむこうとこっちの脚立に上り柱と梁を結合します 二日間は大辻さんに手伝っていただきました
組み上がりました 柱と梁は貫通ホゾとクサビで組んでいます 針の継ぎ手は大入れボルト止めです 但し金具を使わないと中間検査は通りません
電動ウインチとハシゴです 外壁工事まで足場は作りません
後半二日を手伝いに来てくれたヒデぼう(妹の夫)です
歪み調整は車のジャッキで
壁にはすべて筋交いを入れます 手間はかかりますがDIYだからお金はかかりません
中間検査 13年8月
屋根一体型太陽光パネル 野地合板の下に45mmの通気層があってその下に断熱層があります
こんな角の部品は 鋼板で作ります
外壁工事
使い心地のいいスライドドアです
歩み板は型枠でした ヒノキの角材は完成後デッキの床になります
コーキングしてます
内装工事
ユニットバス設置
洗い場の床裏です 細かいブロックをきっちり詰めて うえから60ミリの断熱 これは効果絶大でした
先に風呂を作って後から柱と壁を施工します
白い発砲スチロールは製品の魔法びん浴槽 その周りに残しておいたグラスウールの端材を厚く詰めます
超魔法びん浴槽の完成です
床暖房工事 「新しい家を建てよう!」の一番のきっかけになった床暖房システム《イゼナ アクアレイヤー》です
断熱した床の上にヒートポンプで暖めた不凍液を通すポリカパイプとその熱を効率良く伝えるアルミ部材をセットします 配管は全体で250mです
配管の上に蓄熱水を設置します(袋を置いて、水道水を封入)幅27cm厚さ9cm長さ7mの袋がリビングに11本 家全体では3tの量です
床工事
現在2023年11月 8回目の冬がやってきます 深夜電力で暖めるので真冬の床の水温は夕方28度 朝32度
室温はいつも20度 大変快適です 補助暖房はキッチンの足元ファンヒーターのみ 電気代も安い 最高温度32度だから桧一枚の床板も割れません
イゼナの椎名さんにはさんざん無理を言って 直営工事にしてもらいました(安くしてもらった上 特殊な道具まで貸してもらいました)ありがとうございました
断熱について
家の6面すべて 32kg/㎥グラスウール80mmと30mmフォーム材を施工 最新の住宅に比べて厚さは劣るものの 施工が格段にていねいなので性能は十分だと思っています
ロフトへの階段 です
全部引き戸です 斜めの引き戸は2ヶ所
床材でお世話になった吉田製材でもらってきた柾の桧板で巾木を作っています 目の通った材なので手ガンナもきれいにかかります
漆喰工事
石膏ボードの上にホワイトフィラー(下地材)を塗ります よく乾いたら平滑に仕上げて 漆喰作業です 下塗りの漆喰が乾ききらないうちに追っかけて上塗りを重ねます たった3mmの漆喰が素晴らしい調湿効果を発揮してくれます
京丸石灰の「真白壁」(消石灰・すさ・フノリが入っている) 20kgに水15kgを合わせて半日混練します(ホームセンターではずいぶん高いのに自分で練れば漆喰35kgは3千円)顔料を少し入れてやさしい白にしました
キッチン製作
高さや位置をシミュレーション中です
ステンレストップは上越市の(株)シゲル工業でオーダーできました 丁寧な仕上げで良心的な価格です
業務用ボウルとキッチン水栓の洗面です
周りの漆喰は油を練り込んで防水仕様です。
キッチン完成
床はリノリウム(これもすごく良い)です
間取り図です
完了検査 15年7月17日
「軽微な変更」がたくさんあって書類や図面作りが大変でした
反省とまとめ
最初 「建築確認」について教えてもらうのに県の土木事務所へ行ったのは間違いでした 普段道路状況を聞くときには親切な職員が何故か厳しくて 「こりゃ設計士に頼むしかないな」 と思いました
しかし 設計士とは建築確認の後に決別しました 完了検査は建築住宅センター(民間)に行くと 係の人はすごく親切で手取り足取り教えて下さいます 図面や書類を書き直しなんとか完了しました 建築確認も出来ることが分かりました 設計士もこちらで届けるそうです(そして書き直しもあるらしい)
基礎までは専門の業者さんにお願いした方が賢明です 体力の消耗は激しいし 期間も何倍もかかります 第一に一人では生コンを受けられる量に限りが有るので 運転手さんに申し訳ない (もっとも うちへ来て下さる時には手伝うことを承知で来て下さっていて いろいろ教えてもらいながら 僕以上にハタライテくれます)
配管工事はセルフが断然いい 水道も下水も雨水も全部図面(実はこれが町へ提出されていた)を描いて行いました ただし 名義料が必要 図面代と称して10万円でした (ユンボで水道配管を引っかけたと連絡した時 修理に来てくれなかったくせに) 電気工事もセルフがいい ただし 太~い電線をカシメル道具を借りる方策が必要です
2023.11 の思い
求めてこの土地へ来たのです
夏は山が西日を遮って涼しい
南は道路 日当たりは思いっきり良い
ところが 一日中日なたの山際で湿気が多い土地にサイディングボードの外壁はダメでした たった7年で南の壁は白く粉をふき 北の壁はうっすら緑色 ヒートポンプは北に集めていますが コンクリートの土台には立派なコケが生えています 北面写真にある コンパネを(内も外も)壁塗料で塗り込めて作ったロッカーはちょっとした穴から菌が入り込み この秋は立派な白いキノコが生えました キノコの周りは見るも無惨 スカスカ 撤去しました
今年調べてみると住宅塗料は大きく進歩した様子です 光触媒のコーティングを超えて フッ素と無機質が融合したそうです これから塗り替えを行います 来春UPしますご期待下さい 僕も楽しみです
長く読んでいただきありがとうございました