法人登記の備忘録
ネット上で、「格安で会社設立手続きを代行します」とあるが、すべての手続きをあえて自分でやってみました。自分では知らなかったこともあり、備忘録もかねてアップします。
目次
本文
◆前提条件
・設立する法人形態は株式会社
・株主は私一人だけ
・資本金は100万円
株式会社設立の方法で、一番単純な株式会社設立の方法です。株主が複数の場合は、もうすこし複雑な手続きになります。
利用したサービス
会社設立 freee
https://www.freee.co.jp/launch/flow/
定款が無料で簡単に作れる。これがあってほんとによかった。
東京開業ワンストップセンター
https://www.tokyo-sogyo-net.jp/soudan/kaigyo_onestop.html
開業に関する相談や手続きがすべて無料。赤坂、丸の内、渋谷に事務所がある。専門家への相談は、通常は有料だが、東京都が開業を促進したいという意図があり、無料相談できるようになっている。親切に対応してくれるし、利用しないともったいない。
赤坂のJETROと同じフロアーにある。
◆準備しておいたほうがよかったこと
マイナンバーカード
マイナバーカードを用意しておくと、印紙代(4万円)がタダになるらしい。私は令和元年5月にどうしても設立したかったので、4万円払いました。通知カードではなく、マイナバーカードです。
マイナンバーカードは、取得するのに3週間~1か月程度かかるので、早めの申請が必要。
◆かかった費用と時間
費用
今回の法人登記に関してかかった費用は全部で約25万円。詳細は以下の通りです。
登録免許税 150,000円
定款認証 50,000円
印紙代 40,000円
定款の謄本手数料 1,000円
法人印鑑 8,980円
印鑑証明書(2通) 400円(200円×2通)
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合計 245,380円
手続きするための都内交通費は含みません。
時間
相談窓口には全部で4回行った。相談時間は延べ4時間程度
・1回目(丸の内) 4月下旬 登録だけ
・ 2回目(丸の内) 5月23日(木) 15時~15時半(30分)
・ 3回目(赤坂) 5月27日(月) 14~15時(1時間)
・ 4回目(赤坂) 5月29日(水) 10~12時(2時間)
合計で、4時間程度
公証人役場による定款の中身のチェックが一番時間がかかる。大体3~4日程度。そのため、前広に連絡する必要がある。
◆登記前に自分で事前に準備しておくこと
法人印の作成
ネットですぐに変える。値段はピンキリ。チタンとか高級印鑑もあるけど、どうせ使わないし、私はほどほどでいいと思っている。ちなみに、私は↓で買いました。
印鑑証明
個人の印鑑証明を2部。住んでいる市町村で取得する。
身分証明書
運転免許証等
個人の実印
代表者印、角印、銀行印の3つは準備したほうがいい。ペーパーレスとっても、役所や銀行はやはりハンコが重要。
◆登録に必要な書類
定款
提出先:公証役場名
https://www.freee.co.jp/launch/teikan_02/
会社設立 freeeの指示にしたがって入力すれば完成する。
実質的支配者となるべき者の申告書
提出先:公証役場名
http://www.koshonin.gr.jp/business/b07_4#newteikan
株式会社設立登記申請書(取締役会を設置しない会社の発起設立)
提出先:法務省
http://houmukyoku.moj.go.jp/homu/COMMERCE_11-1.html#1-3
ここからダウンロードして、書類をつくる。ノートパソコンを持参して「東京開業ワンストップセンター」で、教えてもらいながら書類を作れる。
◆感想
会社設立freee×東京開業ワンストップセンターはすごい
定款って、独特の書き方があり、これを自分でゼロからつくるのはほぼ無理。会社設立freeeで、選択肢にそって入力していけば、定款ができあがるのは非常に便利。また、東京開業ワンストップセンターで、専門家に窓口で直接いろいろとタダで教えてもらえるのは非常に助かる。しかも無料。
◆個人事業主と法人のメリット・デメリット
今回は、個人事業主を残したまま、法人を新規に登記した。その理由は、個人事業主と法人のメリット・デメリットがあるからです。チョー細かい話しですが、実務上はメリットが大きいです。
個人事業主のメリット
・消費税納税義務なし
売上高1,000万円以下の場合は消費税の納税義務がない。つまりクライアントには消費税を請求できるが、それを納税する必要がないので、そのまま利益になる。消費税が10%にあがると、何もないでも利益が2%増える。
・源泉徴収不要
個人事業主のSoraBizからは手伝って頂いた皆様への支払いは、源泉徴収していません。これは、従業員を雇用していない個人事業主(つまり、私)から個人への報酬支払は源泉徴収不要と法律できまっています。この手間がないだけで非常に楽ちんです。
https://biz-owner.net/gensen/gimu
法人のメリット
・信頼度アップ
なんといっても、個人事業主より信頼度が高い。特に大企業とお付き合いする時は、法人化は必須のところが多い。コストだけを考えると、個人事業主のままがよかったが、大企業とお付き合いする機会が増えたので、必要に迫られて法人化することになりました。
個人事業主を残して法人設立した理由
上記のように、スモールビジネスを目指している私としては、個人事業主はいろいろとメリットが多い。でも法人化してほしいという要望が徐々に増えてきているので、個人事業主のメリットを残しながら、法人化との並行で、いいとこどりをしていきたいと考えているのが、個人事業主を残して法人設立した理由。