公益社団法人村山青年会議所

2024年度理事長所信

 第48代理事長 奥山 博貴

 


【はじめに】

JCに入っていなかったらどんな人生を歩んでいたことでしょう。2015年に入会して以来様々な担い、活動してきた目的の一つに熱い志を持つ先輩方やメンバーと出会い、このような人になりたいと憧れを抱くようになり、いつの間にか夢中になっていました。頼まれごとは試されごとと、少し背伸びもしながらJC活動に邁進していくと、個人ではどうにもできないと関心のなかった社会問題も知ることになり、他人に興味がなかった私の心に変化が現れます。自分の時間は多少犠牲になっても、刺激しながら真剣に物事に取り組めば支えてくれる仲間がいて、仲間が困っていれば自分には何ができるかと考えられるようになり共に行動してまいりました。年を追うごとにJCに入っている目的が明確になり、当然のように毎年社会課題の解決に向かって持続可能な運動を能動的に起こす活動は、青年会議所でしか得ることができない経験であり、そこから変化に応じ率先して行動を起こせるリーダーとして成長できるものと確信しております。しかしながら、会員数の減少とJCの魅力に対する理解が足りず、拡大に対して悲観的に捉えてしまい村山青年会議所は存続の危機に陥っています。働き方改革や男女共同参画の推進などワークライフバランスの実現に着目される中、仕事と家庭を両立し更にJCもと様々な運動や活動を行うにしても子育て世代が多く、家庭の理解を得られないまま無理を我々は背負ってしまっているのが現状であるものの、この無理こそ会員を成長させ人生が豊かに廻るものと考えます。今こそ一歩を踏み出し、更なるスタートの立て直すチャンスと捉えていくことが青年会議所のあるべき姿です。大災害の発生やコロナ禍の影響により加速化する少子化、生産年齢人口の減少による人手不足問題、デジタル技術の急速な発展、多様性の尊重など目まぐるしく変わる社会の変化をPOSITIVEにし、現在世界の平和が危機にさらされ不安な世の中だからこそ明るい豊かな社会の実現に向けて笑顔があふれるむらやまを実現しなければなりません。

 

 

【まちづくりできるひとづくり】

青年会議所は、20~40歳までの集合体でありますが、単に年齢が若いという団体ではありません。青年とは心の若さであり、自己成長を求めること。成長とはできることをこなすのではなく、可能性を狭めず挑戦する人に与えられるものと考えます。ビジネスにおいても漫然と仕事をこなすだけでは発展性が無く、例会事業を起こすように価値を生み出すために仕掛けが必要で、そのためにも個々の資質向上が重要になります。能動的なJC活動を通じ、多様な職種の仲間と話し合い議論を交わすことで、コミュニケーション能力だけでなく先見性や発想力、思考力など感性が磨かれ、多様な視点から物事を捉えられるのです。リーダーとは人を想い、明るく強い意志のもと、POSITIVEに思考を転換できる人であると考えます。周りを巻き込むリーダーシップを持って活動ができるひとには惹きつける魅力があり、心が繋がることで大きな影響力をもたらすことでしょう。

今一度、何のためにJCを行っているのかしっかりと目的意識を持ち、青年会議所の魅力や可能性の共有から使命感を抱いた活動には賛同の輪が広がり、会員拡大へも繋がります。当事者意識をもって、より良いむらやまを創る基盤を作りましょう。

 

 

【まちづくりに繋がるひとづくり】

5年後、10年後を想像すると、どんな明るい豊かなむらやまを想像できることでしょう。もはや出生数は100人を切り急速な人口減少と少子高齢化が進んでおります。生産人口の減少により、労働人口が減少と人手不足が深刻化します。しかし、活動しなければpositive changeは訪れません。将来を見据え活動の方向性を定めて、団結した一歩を歩むことで明るい豊かな未来に近づいてまいります。まちづくりはひとづくりとあるように、単にインフラや建築物の整備などではなく、人々の幸福や生活の質を向上させることが最も重要なことであると考えます。地域の課題解決には地域に住む人々が、まちづくりに取り組もうと主体的に想うことが必要です。人々の意識が変わらなければまちは変わりません。大人達が子ども達の置かれる環境の変化を感じながらまちづくりのニーズを捉えていく事だと考えます。地域社会が求めているのは何なのかを私達が率先して見つけ出し、市民の意識に変化をもたらしましょう。子供たちの笑顔を作るのは大人の役目です。人は人により磨かれ、考え方も変わります。むらやまに暮らしたいと思える、人を惹きつけるまちづくりを大人たちが笑顔で提供していかなければなりません。このまちに住む人々が未来を創る当事者であるという意識を醸成し、地域を持続可能なものにしていきましょう。

 

 

【時代に即した組織運営と情報発信】

当たり前のことを徹底して行う組織運営を行っていきましょう。与えられる機会に全力で全うできる環境を作りサポートし、メンバーも当然のようにスマートにさばく。そのためにも変えるべきものと変えてはいけないものをしっかりと見極め、組織が円滑になるよう、予算、コンプライアンス等徹底し、時代に即した運営管理を行います。JC特有であるセレモニーや、会議システム、法人格の特徴やメリットなど全てに意味があることを理解し、全会員が当事者意識を持って活動することで、運動の向上に繋がると思います。また、存在価値を高めるためにも広報活動は重要となります。仕組みを構築していくことで、広く理念や運動を発信してより多くの共感を得る事ができ、信頼度や親密度の向上など市民との関係性構築にもつながります。我々の活動の意義と活き活きとした姿を発信し、地域に求められる組織として成長を遂げましょう。

 

 

【結びに】

今後、青年会議所はどのような方向に向かうのでしょう。村山青年会議所のみならず、全国的にメンバー数が減少し、組織がなくなってしまうことも起こりえる状況です。メンバーが青年会議所へ求めるものも異なり、法人格を変更する話も上がれば、それ以前にJCを続ける意義が明確でない者や惰性で続けているだけというメンバーもいることと思います。しかし、今の自分があるのは青年会議所へ入会した経験からであるといえます。多くの人と出会いがあり視野と価値観を広げてくれました。周りを変えるためには、まず自分が変わる必要があります。青年会議所には発展、成長の機会が多く存在しておりますが、それは望めば得ることができる機会であり活かすかどうかも自分次第です。辛く、悩み、大変な時期も経験しましたが、自らの成長なしに、会社、地域、家庭が自然とより良い変化をもたらすことはありません。志を同じうする仲間と共に明るい豊かな社会の実現を目指しPOSITIVEに運動を行ってまいります。

 

 

スローガン POSITIVE ~志向した一歩~

 

[事業計画]

1LOMの将来運営に関する事業

2組織力強化から会員拡大に関する事業

3青少年の健全育成、教育に関する事業

4市民のまちづくり意識高揚に関する事業