僕のものづくり metal work & silkscreen
僕の工房は緑の多い住宅街にあります。
銅を素材にミルクパンやポット、ライトやオルゴールなど
いろいろなものをつくっている僕は、朝9時から夕方5時まで、
鳥の声や風の音をききながら金槌をふるっています。
一枚の平らな銅板を焼いてやわらかくし、
金槌や木槌で叩いて形をつくっていく「鍛金」という伝統的な技法が、
僕のものづくりの技法です。
槌を持つ手が右手なら、銅板を支えている左手の角度を
少しずつ加減して打ち出していきます。
僕は銅の切り出しから最後の仕上げまで、
機械を使わず、手仕事にこだわっています。
デザインに関しては、作者であると同時に使い手でもある自分が
使いやすく、愛着が湧くようなシンプルで美しい形状を心がけています。
そんな作品たちを一人でも多くの方に届けられるように、
日々、カンカンとものづくりに励んでいます。
毎日使うものを 自分でつくることができるのはうれしいこと。
★僕のものづくりのはじまり
金属工芸に出会う前、高校時代にシルクスクリーンの技法に出会い、
本を読んで見よう見まねで、Tシャツに友達のサークルのロゴをシルクスクリーンでプリントしました。
その後、創作活動がしたかった僕は、大学時代には手製の道具をつくって、
本格的に自分の絵をシルクスクリーンでプリントしてオリジナルの布製品をつくり始めました。
サイドバーの「今までの作品展」をクリックしてご覧いただくとわかりますが、
僕の初期の作品展は、こうしたシルクスクリーンによるオリジナルプリントのシャツ展が中心です。
着るものを自分でデザインし、自分でつくることができるのはうれしいことでした。
今は機械で簡単にオリジナルプリントができる時代になりましたが、
僕にとってシルクスクリーンは相変わらず自分の大切な表現方法のひとつです。