GIMPで矢印を描く方法
最終更新 : 2014/07/05
色々なやり方を紹介します。
テキストツールで矢印の文字を打ち込む方法
テキストツールで、「→」「←」「↑」「↓」等の文字を打つだけ。簡単。
標準状態で使える。スクリプトの導入等、面倒臭いことをしなくて済む。
矢印の形が決まっているが、フォント種類を変更すれば(多少は)形を選べる。
テキストからパスを作成すれば自由度が上がる。(パスは、回転・拡大しても輪郭線が荒れないし、境界線の描画や塗り潰しもできる。)
そのままでは上下左右しか向きが無いが、パスを作成して回転させれば向きも自由に変えられる。
参考ページ: Gimp: 手っ取り早くシンプルな矢印を描く方法 | anobota
矢印ブラシを使う方法
ブラシツールにして、矢印の形をしたブラシを選んでクリックするだけ。簡単。
元がビットマップ画像なので、拡大縮小回転をすると輪郭その他が荒れる。見た目が汚くなる。
ブラシをダウンロードできるサイト
Gimphelp homepage ... ページ右側の「BRUSHES」の下、「Arrow ~」と名前のついているものがソレ。
スクリプトを使う方法
スクリプトの導入方法
.py の場合は、C:\ユーザー\ユーザー名\.gimp-2.6\plug-ins\ 以下にコピーする。(Windows7の場合)
.scm の場合は、C:\ユーザー\ユーザー名\.gimp-2.6\scripts\ 以下にコピーする。(Windows7の場合)
path-arrow-heads
path-arrow-heads | GIMP Plugin Registry
Ofnuts' Gimp path tools - Browse /scripts at SourceForge.net
path-arrow-heads-0.0.py をダウンロードして所定フォルダにコピーする。
Python-fuが動作する環境が必要。
曲がった矢印が描ける。
矢先部分のパスを作るだけなので、どんな描画をするかはユーザの自由。くっきりした矢印が描ける。
矢印完成までの操作手順がちょっと多いかもしれない。
操作方法
パスを作成する。
パスウインドウで右クリック → Decorate → Arrow heads を選択。
矢印の矢先部分のみのパスが作成される。
「パスに沿って描画」をすれば、矢先・矢印の線が描ける。
arrow.scm
Draw arrow | GIMP Plugin Registry
arrow.scm をダウンロードして所定フォルダにコピーする。
Script-fuで描かれているので、スクリプトを所定のフォルダにコピーするだけで使える。(Python-fuが動作しなくても使える)
直線の矢印しか描けない。
ブラシを使って描画するので、矢印の端が丸くなる。
操作方法
パスを作成する。
ツール → 矢印を選択。
パスに沿って矢印が描画される。
make-arrow-path-python.py
make-arrow-path-python.py.txt をダウンロードして、make-arrow-path-python.py にリネーム。所定フォルダにコピー。
Python-fuが動作する環境が必要。
幅の太い矢印が描ける。
パス作成 or レイヤー追加して矢印を描画するかを選べる。
角度の指定が数値入力なので、直観的ではない。
フィルタ→Misc→Make Arrow py で呼び出す。
注意事項 : GIMP-2.6上では動作しますが、GIMP-2.8では角度が反映されず、必ず0度(上向き)の結果になるようです。
Arrow Designer
Python-fuが動作する環境が必要。
事前に矩形選択ツールで範囲を指定しておくことで、矢印を描く範囲を指定する。
フィルタ → 下塗り → Arrow designer で呼び出す。
矩形選択をした後、ブラシツールを選択しておいてから呼び出さないと、線が描画されない?
ArrowsCreator
Plug-in: ArrowsCreator-0.1-en.py | GIMP Plugin Registry
Python-fuが動作する環境が必要。
Plugins-Python → Tools→ Arrow creator で呼び出す。
使い方は不明。パスツールで矢先が描けるようではあるが、矢印の線その他は何で指定するのか…?
sg-arrow-stroke-path
SG Arrow Stroke Path – GIMP Scripts
GIMP Script-fu: sg-arrow-stroke-path
事前にパスを作成しておいて、編集 → Arrow Stroke Path を選ぶと、前景色で矢印を描画してくれる。
パスのハンドルで、矢印の角度や大きさを指定する。
おまけ。Python-fuの導入方法について
GIMP 2.8 の場合
Windows版 GIMP 2.8.x は、Python-fu を動かすためのモジュールが同梱されていたはず。
GIMP 2.6 の場合
以下のページが参考になります。
動作確認環境
Windows7 x64
GIMP 2.8.10
GIMP 2.6.11