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山田 昌樹
信州大学理学部理学科地球学コース・助教
E-mail: yamada[@]shinshu-u.ac.jp
(English page / ORCiD / Research map)
*スマートフォンの場合は,左上からサイトマップが見られます.
専門分野
堆積学,地層学,自然災害科学,地質学
過去数千年間の地震・津波履歴を解明するための津波堆積物研究に取り組んでいます.沿岸の湿地や低地で掘削調査を行い,堆積物コアに含まれるイベント層に対して分析(堆積相解析,粒度分析,粒子形状の画像解析,地球化学分析,珪藻分析,テフラ分析,放射性炭素年代測定など)を進めています.現在は主に大分県の別府湾や日本海側,九州地方東岸地域(日向灘地域)で研究を行っています.また,津波堆積物の分布から地震の規模を推定するための津波数値シミュレーションや7300年前に鬼界カルデラで発生した大規模噴火に伴う津波堆積物の研究にも取り組んでいます.津波や洪水が発生した場合には,堆積物の緊急調査も実施します.
現在の主要な研究テーマ
・海底活断層で過去数千年間に発生した地震による津波の履歴と規模の解明(研究地域:別府湾,若狭湾など)
・2024年能登半島地震による津波痕跡,津波堆積物,津波数値シミュレーション
・粒子形状画像解析(円磨度)に基づく堆積物の供給源推定(研究地域:三陸海岸,日本海沿岸,多摩川,名取川など)
競争的資金リスト
実施中の研究課題
沿岸域に分布する海底活断層の津波リスク評価:別府湾を例とした研究モデルの構築
(2024年度基盤研究(B):2024-04-01 – 2028-03-31:代表)砕屑物の形状は何を語るか?-段丘・イベント堆積物の給源・運搬過程解明への応用研究-
(2024年度基盤研究(B):2024-04-01 – 2028-03-31:分担)日本海西部〜九州地方北西部における過去数千年間の地震・津波履歴の解明
(2024年度東京大学地震研究所共同利用・特定共同研究(B):2024-04-01 – 2025-03-31:代表)津波履歴の解明に向けた高密度年代推定による津波堆積物の地域間対比
(令和6年度東京大学大気海洋研究所学際連携研究:2024-04-01 – 2025-03-31:代表)
過去の研究課題
地質記録と数値シミュレーションに基づく南海トラフ〜琉球海溝の長期間の津波発生履歴と巨大地震破壊域の解明
(2021年度東京大学地震研究所共同利用・特定共同研究(B):2021-04-01 – 2023-03-31:代表)画像解析を用いた多量・高精度の砕屑物形状の抽出とそれに基づく給源・運搬過程の解明
(2021年度基盤研究(B):2021-04-01 – 2024-03-31:分担)鬼界アカホヤ噴火による津波現象の統合的解明:地質記録と数値計算によるアプローチ
(2020年度若手研究:2020-04-01 – 2023-03-31:代表)下北半島北部,津軽海峡に面した低地における最近6000年間の津波堆積物の認定とその波源推定【→ 研究業績:1-11,1-12】
(2020年度笹川科学研究助成:2020-04-01 – 2021-02-10:分担)別府湾における津波発生年代と断層破壊域の解明
(2020年度東京大学地震研究所共同利用・一般共同研究:2020-04-01 – 2021-03-31:代表)地質調査と津波シミュレーションに基づく日向灘地震・津波履歴と破壊域の解明
(2020年度東京大学地震研究所共同利用・一般共同研究:2020-04-01 – 2021-03-31:分担)別府湾海底活断層地震による津波規模・発生時期の推定:津波石を用いた地質学的アプローチ【→ 研究業績:1-6,1-8】
(2018年度笹川科学研究助成:2018-04-01 – 2019-02-10:代表)琉球海溝及びマニラ海溝における巨大地震履歴解明プロジェクト室【→ 研究業績:1-13】
(平成30年度東京大学地震研究所所長裁量経費:2018-04-01 – 2019-03-31:分担)大規模カルデラ形成時の津波リスク評価
(2017年度研究活動スタート支援:2017-08-25 – 2019-03-31:代表)津波堆積物高精度解析による南海トラフ巨大津波波源の時空間分布評価 【→ 研究業績:1-5】
(特別研究員奨励費:2014-04-25 – 2017-03-31:代表)
学歴・職歴
2005.4 – 2008.3
岡山県立岡山朝日高等学校
2008.4 – 2012.3
筑波大学生命環境学群地球学類
2012.4 – 2014.3
筑波大学大学院生命環境科学研究科地球科学専攻・博士前期課程
2014.4 – 2017.3
筑波大学大学院生命環境科学研究科地球進化科学専攻・博士後期課程
日本学術振興会・特別研究員(DC1)
2017.4 – 2019.3
東京大学地震研究所地震火山情報センター・特任研究員
2019.4 –
信州大学理学部理学科地球学コース(学術研究院理学系)・助教
担当講義
地層学*(2年:2020年度〜)
堆積学*(3年:2022年度〜)
第四紀学*(2年:2019年度〜)
地学実験(1・2年:2020年度〜)
地質調査法実習Ⅰ・Ⅱ(2年:2020年度〜)
堆積・古生物学実験Ⅰ・Ⅱ(3年:2020年度〜)
野外巡検Ⅱ(3年:2019年度,2022年度)
自然災害科学*(大学院:2020年度〜)
*主担当講義
学位論文
卒業論文(2011年度)
巨礫の位置・大きさから分かる津波の挙動と陸上礫質津波堆積物の関係(優秀賞受賞)
修士論文(2013年度)
Discovery of an Approximately 4600 Years Old Paleotsunami Deposit at a Coastal Lowland, Southeastern Kyushu Facing the Nankai Trough(研究科長賞受賞)
学位論文(2016年度)
Geological Evidence for Tsunamis Generated by Intraplate Earthquakes in Beppu Bay(学長表彰受賞)
所属学会
日本堆積学会(行事委員:2020年度〜)
日本地球惑星科学連合(津波堆積物セッション代表コンビーナ:2021年度〜)
日本地質学会(中部支部代議員:2020年度〜)