特別研究(輪読)の見学について
次年度の特別研究のために小郷原がやっていること,特別研究の雰囲気を知りたいという方は,今年度に行っている特別研究(輪読)に参加していただくのがもっとも手っ取り早いでしょう.終わった後,私が退室してから,4回生に「小郷原は性格悪くないか」とか,「パワハラはないか」とかねほりはほり聞くことが可能です.参加希望の3回生は小郷原まで事前にご連絡ください.
毎週金曜3限:輪読「大気力学の基礎: 中緯度の総観気象」
毎月1回どこかの金曜4限:研究進捗報告セミナー
就職活動
就職活動は大切です.行くところが決まっていないのに,悠長に特別研究なんかできません.本来ならば4回生の春学期はシューカツと特別研究を両立しなければならないのですが,近年は意外なことが起こっています.シューカツが前倒しになりすぎて,4回生になるころには最終面接をクリアしてしまっている人がちらほら現れ始めました.そういう解決策があったのか!とびっくりしているのですが,これはすばらしいです.理想的には,(妥協することなく)就職先を決めてから4回生の4月を迎えられるといいと思います.
もちろん,そうそううまくいく人ばかりではありません.実際には,4回生のほとんどがシューカツに行き詰まり,悩んでいる状態で特別研究を始めます.大丈夫です.就職できます.私にコネがあるわけでもなく,私が雇ってあげられるわけでもなく,特定の企業と研究を行っているわけでもありませんが,シューカツに悩んでいる人に対しては,毎週行う対面の研究ミーティングの半分以上をシューカツの相談に費やしてきました.少なくとも,就職の意思があってコンスタントに活動していた人たちは全員就職しました.
特別研究の進め方
卒論や修論の研究指導は以下のような大雑把な方針で行いますが,学生さん個人にあった方法があるでしょうから,模索していきたいと思います.とりあえず,今のところの卒論、修論指導の基本方針を列挙しますと、
研究テーマは学生さんが面白いと思ったこと(小郷原がよく知らないテーマでもいいけど,自助努力の割合が増える)
面白いと思うテーマがないなら、私が提案する
プログラミングの素養があることは必須と言っていいが、ないならないでできるテーマを提案する
です。1週間もしくは2週間に1回は、私の部屋で(パワーポイントで)研究相談&進捗報告をしてもらいます。私のところに研究相談に来る方は、
面白いと思う研究テーマ
特に面白いと思う研究テーマがないなら、何が得意か
特に得意なことがないなら、なにが、どんな作業が、(1年間か2年間続けられるほど)好きか
を考えてきてください。
過去の特別研究および修士論文のテーマ
地球
機械学習による気象要素の時系列予測
日本海寒帯気団収束帯発生時の大気環境の解析
南極振動の相関解析
⽇本における⻯巻の統計解析 ― (櫻井・川村 2008)の追試 ―
飛行機雲による観天望気の検証
火星
火星のダスト現象に伴う静電場のサルテーションフラックスへの影響
火星中緯度における風下山岳波の発生傾向と背景風の推定
機械学習による火星の気象要素の時系列予測
アルカディア平原における風下山岳波の発生傾向
火星の北半球におけるテレコネクションパターンの探索
クリセ平原で発生した特異なダストストームと火星のテレコネクション
火星における砂嵐の発生時刻 -地方時依存性の調査-
火星の風下山岳波の研究 ― 発生地域と季節変化 ―
その他
エウロパの表面亀裂の時間変化