老人クラブは第2次世界大戦後、経済の混乱や家族制度の変革により時代が揺れ動いている中で、高齢者が自らの力で立ち上げ、育ててきた組織です。昭和37年に全国老人クラブ連合会が結成されて以来、全国各地域において高齢者の自主的な組織として仲間づくりをすすめ、健康・友愛・奉仕の全国三大運動をはじめ、数多くの活動を展開してきました。
また老人クラブは、昭和38年制定の老人福祉法第13条の2において「地方公共団体は、老人クラブその他老人の福祉を増進することを目的とする事業を行うものに対して、適当な援助をするように努めなければならない」ことが定められ、同年から活動費の国庫補助も始められたことにより、その活動を大きく発展させていくこととなりました。さらには平成6年の新ゴールドプラン(高齢者保健福祉推進10か年戦略の見直しについて)において、高齢者の社会参加・生きがい対策の推進組織として老人クラブが位置づけられました。
今日の高齢社会においても、地域の高齢者が生きがいと健康のために老人クラブの仲間づくりを基礎に相互に支えあい、楽しいクラブづくり、社会に貢献できるクラブづくりに励むことがより一層求められています。