京都ヘーゲル讀書會

京都ヘーゲル讀書會  (本会はヘーゲル専門家だけの集まりではありません)

 新しい世紀を迎えた現在、日本および世界の現実は様々な面で深刻な破綻の様相を見せています。そうした危機的な状況にあって、哲学はその真価と存在意味を問われているのではないでしょうか。
  我々は、西洋哲学の長い伝統、特に現在の世界に直接の影響を及ぼしている西洋近現代の哲学と真摯に向き合い、その精神を継承する営みをつうじて、現代日本の混迷と窮迫を自らの哲学的な問いとし、そのような問いのなかで、失われてしまったかに見える学問の精神と人間性の豊かさを探り出すことが何より肝要なことであると信じるものであります。
 本会は、以上のような願いのもとで、出身校、背景、所属学会、そして狭義の専門分野の違いを問わず、ただ純粋に哲学の学びを喜びとし、知の営みに関わる者として社会に対して責任を覚えるすべての人々に開かれた会でありたいと願っています。
  会の名称に「ヘーゲル」を冠しておりますが、そのことはヘーゲル研究の専門家のみの集まりを意味するものではありません。むしろ哲学研究にとって欠くべからざる仕事として、哲学史の研究を最初に学問的に展開したヘーゲルを記念するためでもあり、また精神の生命についての理想主義的な態度を尊重する我々の姿勢を表明するためのものでもあります。
 なお、以上の趣旨を補足し、その理解を深めていただく上で、『ヘーゲル學報 ―西洋近現代哲學研究―』創刊號掲載の「創刊の辭」をご参照いただければ幸いに存じます。

             世話人:小川清次(大阪府立大學工業高等門學校)
                         :田中 敦(國際基督教大學名誉教授)
              名譽顧問隈元忠敬(廣島大學名誉教授)
                 酒井 修(京都大學名誉教授)