日時: 2025年9月10日 (水) 15:00-16:00
講演者: 平尾 将剛 氏(愛知県立大学情報科学部)
タイトル: 球面上のデザインの一意性について
アブストラクト:球面デザインとは,ある次数までの多項式に対する球面上の積分値を,有限個の点における算術平均として正確に表すことのできる有限集合をいう.本講演では,特に,ある有限集合がデザインとして一意的であるかどうかに焦点を当てる.これまでに多くの場合は,最小点数を達成するタイトデザインについて,その一意性が示されてきたが,一般にどのような有限集合がデザインとして一意的であるのかについては完全には分類されていない.本講演では,Hirao–Nozaki–Tasaka(2023, 2025+)において扱われた有限四元数群に由来する球面上の有限集合に対するデザインとしての一意性について紹介し,さらに,そこで用いられている手法や関連する現在の課題について議論する.
備考
(1) 本セミナーはZOOM形式で実施されます.参加希望の方は,9/9(火) 17:00 までを目安に,澤( sawa@people.kobe-u.ac.jp )までご連絡ください.
(2) 本セミナーは,神戸大学大学院システム情報学研究科で開講される集中講義「応用数学特論II」の最終講義を兼ねて実施されます.
講義の進捗次第では,開始時刻に若干の変動があり得ることをお含みおきください.