組合せ論・モデル理論セミナー

離散数学の一分野である組合せ論では, 当初は有限組合せ構造についての研究が盛んに行われて来ましたが, ここ40 年ほどで可算グラフや可算デザインなど, 可算組合せ構造にもスポットが当たるようになりました. 可算組合せ構造の研究はヨーロッパ圏の数学者たちを中心に, 数学基礎論に属するモデル理論でよく知られた概念や手法と関連しながら発展してきています.

その一方, モデル理論においては, 所望のよい性質をもつ無限構造の構成で組合せ論的な議論がよく登場する上, グラフや超グラフなどの組合せ論でなじみの深い構造を対象にした研究も盛んに行われています.

こうした背景にも関わらず, 我が国内では両分野間の研究交流はこれまで必ずしも十分に行われてこなかったように思われます. そこで, 我々はここに「組合せ論・モデル理論セミナー」を立ち上げました. 本セミナーを継続的に開催することで, 組合せ論, モデル理論, または関連する諸分野間の研究交流の促進, さらには共同研究のテーマを見出すことを目的とします. さらには研究手法の交換を通じて, 相互の基本問題を進展させることも目指します.


第8回セミナー (2023年6月16日)


世話人:

(モデル理論)

桔梗 宏孝 (神戸大学)

(組合せ論)

佐竹 翔平 (熊本大学)

澤 正憲    (神戸大学)