KSP486th

第486回関西社会心理学研究会(KSP)は福島県立医科大学の小林智之さんにご発表いただきます.今回も是非多くの方にご参加いただければ幸いです.

【日時】2021年12月11日(土)14:00-17:00

【発表題目】原発事故後の避難による集団間葛藤について:研究者と現場のずれを考えつつ

【発表者】小林智之(福島県立医科大学・医学部)

【概要】 福島第一原発事故から10年が経ちました。事故により多くの人が避難を強いられ、その数は最大で約16万人にまで上ったとされます。原発事故による避難の特徴として、避難を求められる期間が自然災害によるものよりも長く、何年にも及びます。しかし、避難先では、放射線や賠償金を理由にした近所づきあいの拒否など、周囲からの差別や偏見も多く見られていました。避難者の事故後の回復を支援するためにも、避難者と避難先の地元コミュニティとの良好な関係構築は重要な課題でした。

本発表では、福島県内で原発避難者の方々が暮らす復興公営住宅とその周辺の地元住民を対象に行った調査について報告します。原発避難者と地元住民との間の交流にどのような要因が関わるのかをAcculturation Modelを用いて検討いたしました。現在は具体的な介入に向けて検討を行っているところです。このプロジェクトは、地元の保健師や社会福祉協議会の方、自治会の方々など、多くのステークホルダーと関わりながら進めてきました。発表の中では、そこでの試行錯誤や失敗についても赤裸々にお話しできればと思います。また、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響もあり、試行錯誤はいまだに続いておりますので、皆様からのご助言・ご意見をいただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

※参加方法※

開催はZoomミーティングとして行います.参加に際しては,以下のURLから事前登録をお願いします.

登録:https://zoom.us/meeting/register/tJMsc-2trz0oHNIuzyeAI29WcAqOAUu0ExJZ

ミーティングID: 971 4451 6266

登録完了後,「関西社会心理学研究会(KSP)2021年12月例会事前登録完了 」というタイトルで確認メールが届きます.「ここをクリックして参加」をクリックするか,ZoomにアクセスしてミーティングIDとパスワードを入力して参加してください.


ご不明な点は三浦麻子(asarin@hus.osaka-u.ac.jp)にお問い合わせください.