みなさま
2019年3月の第464回KSP(関西社会心理学研究会)で、話題提供を務めさせていただきます広島大学の平川真と申します。関西学院大学の三浦先生のご厚意によって、関西学院大学大阪梅田キャンパスにて開催させていただくこととなりました。お忙しいこととは存じますが、多くの皆様にお越しいただけますことを心よりお待ち申し上げております。
【日時】2019年3月9日(土)14:30−17:30
【場所】関西学院大学大阪梅田キャンパス K.G.ハブスクエア大阪 14階 1406号室 阪急「梅田駅」 茶屋町口改札口より 北へ徒歩5分。
【発表題目】間接的要求の解釈傾向と社会的報酬に基づく学習との関連
【発表者】平川真 (広島大学大学院教育学研究科)
【発表概要】ことばを用いたコミュニケーションでは、話し手が伝えようとした情報が発話に含まれていないことがあります。たとえば、「この部屋寒いね」という発話は、ことば通りには「話し手にとってこの部屋が寒い」ということを意味していますが、話し手はこの発話によって「暖房をつけてくれ」という要求の意味を伝えようと意図していることがあります。これまで、「どのようにして聞き手は、発話のことば通りの意味には含まれていない話し手の意図を理解するのか」という問いに対しては、「発話のことば通りの意味と活性化した情報を用い、話し手の意図を推論する」という推論過程を想定し、発話理解中の処理過程が検討されてきました。
発表者は、間接的発話の理解において、他者からのフィードバックといった社会的な相互作用が重要な役割を果たしているのではないかと考えています。発表者のこれまでの研究では、間接的発話を理解する行為者に対して、話し手や観察者がポジティブな感情を抱くことが示されています。このような他者の反応が、発話の解釈を調整しており、間接的な意味を解釈することがポジティブに評価される環境では、間接的な意味を解釈するバイアスが生じると考えられます。
この考えに基づき、本発表では、間接的要求の解釈傾向と社会的報酬に基づく学習との関連を検討した研究を報告します。データを現在収集中であるため、ここで成果の概要を報告できなくて申し訳ありません。どのようなデータが得られるかわかりませんが、ぜひ皆様と多方面からの議論をできればと思います。
【懇親会】研究会終了後、18時頃から梅田周辺で懇親会を行います。ご参加いただける方は、恐れ入りますが、2月28日(木)までに平川までご連絡ください.
【問合わせ先】平川真(広島大学大学院教育学研究科) mhirakawa[at]hiroshima-u.ac.jp