KSP449th

Post date: Oct 13, 2017 10:53:57 PM

第449回KSP(関西社会心理学研究会)のお知らせ

11月のKSP例会を下記のとおり開催いたします。

木下先生にお声をかけていただき、今回、原子力防災に関する話題提供を担当することになりました。

茨城県水戸より参加いたします。

今回「梅田」駅近くの交通便利な会場を確保して頂きました。

多くの皆様にご参加いただけますよう、お願い申し上げます。

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【日時】2017年11月18日(土)15:30~18:00ごろ

(注:今回会場確保の都合で通常の開始時間とは異なりますのでご注意ください。)

【場所】関西学院大学大阪梅田キャンパス 10階1002号室

http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/index.html

阪急「梅田駅」 茶屋町口改札口より 北へ徒歩5分。

JR「大阪駅」御堂筋出口から徒歩10分、地下鉄御堂筋線「梅田駅」から徒歩7分、「中津駅」から徒歩4分。(大阪市北区茶屋町19-19 アプローズタワー10階)

(関西学院大学 三浦麻子先生のご厚意により会場をお借りいたします。)

【話題提供者】

渡辺 文隆(日本原子力研究開発機構 原子力緊急時支援・研修センター)

【発表題目】

原子力緊急時対応の概要と関連する人的要因について

【発表概要】

2011年3月の東日本大震災と福島第一原発事故の発生とその対応は、これまで原子力緊急時を想定し備えてきた者にとっても大きな衝撃でした。日本原子力研究開発機構は、災害対策基本法の指定公共機関として、放射線モニタリングなどの活動で事故直後より国や福島県の支援を行うなど、さまざまな局面で関係者の皆様と協働して活動いたしました。しかし事前の検討、日頃からの関係機関との連携、教育訓練など、準備不足が悔やまれます。

本発表では、いま我が国で深刻な事故が起こった際にどのような防護措置を行うことになるかを、ご紹介します。さらにこの機会をお借りし、原子力防災担当者が日頃直面している、また緊急時対応を実施する上で想定されるさまざまな人的な要因について、参加者のみなさまと議論をさせて頂き、緊急時対策をより実効性あるものに近づけていくことが出来ればと考えています。

(おもな発表内容)

1.原子力緊急時対応の概要

・原子力安全の考え方(深層防護)

・過酷事故とは(事故の進展、放射性物質のふるまい)

・放射線の人体への影響と防護の目標

・防護措置の概要

2.原子力緊急時対応に関連する人的要因

・緊急時組織の運営(組織間の連携、専門性の活用)

・情報の収集・分析・発信

・リスクの認知と行動

・災害時の感情とその影響

・平時から持続性ある準備(リスクに備える組織文化)

みなさまのご参加をお待ちしております。

【懇親会】

研究会終了後、大阪/梅田駅周辺で懇親会(会費制) を開催します。

ご参加いただける方は、11月11日までに関西学院大学・三浦麻子先生(asarin@kwansei.ac.jp)にご連絡下さい。

【問い合わせ先】

渡辺 文隆

国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構 原子力緊急時支援・研修センター

E-mail: watanabe.fumitaka@jaea.go.jp

【参考】

「原子力緊急時支援・研修センター」について

1999年9月JCOウラン加工工場における臨界事故が発生しました。これを受け、我が国では原子力災害対策特別措置法が制定され、オフサイトセンターにて国と地方公共団体が連携し住民避難の具体的対応を行うなど原子力災害対策の強化がなされました。

JCO事故に対応した当時の核燃料サイクル開発機構と日本原子力研究所は、原子力緊急時に原子力の専門家の積極的な参画が不可欠であることを強く認識し、海外の技術支援体制等を参考にしながら専門家の派遣・資機材の提供、平時には人材育成を行う拠点施設として「原子力緊急時支援・研修センター」を2002年3月に開設しました。(その後2組織は2005年に合併し現在の日本原子力研究開発機構となりました)

ホームページ:https://www.jaea.go.jp/04/shien/

「発表者の経歴」

発表者は、1983年に当時の動力炉・核燃料開発事業団に入社し、エンジニアとして東海再処理工場の運転管理や技術開発に従事してきました。原子力緊急時支援・研修センターはその企画段階より参画し、開設後は緊急時支援に関する防災情報システムの開発や教育訓練の企画運営等の業務を行うほか、海外における緊急時対応の整備状況の調査に従事しました。3年間の国際原子力機関(IAEA)出向中は、核セキュリティ文化醸成活動を担当しました。