KSP444th

Post date: Apr 1, 2017 10:31:52 PM

皆さま,

大阪経済大学の藤原でございます。

2017年5月のKSP例会についてご案内させていただきます。詳細は下記の通りとなっております。ご興味がある方はぜひご参加いただけましたら幸いです。

【日時】2017年5月20日(土)14:00~17:00ごろ

【場所】大阪経済大学 B34教室

http://www.osaka-ue.ac.jp/profile/access/areamap/index.html

※セブンイレブンが併設されている建物がB館です

※阪急「上新庄」駅から市バスに乗って「大阪経大前」で下車すると最初に見える建物です

※阪急「上新庄」駅から通常のペースで歩くと15分程度かかります

※地下鉄今里筋線「瑞光四丁目」駅からだと徒歩2分で,大学側に歩いて右手・敷地内の奥にB館があります

【話題提供者】藤原 健(大阪経済大学人間科学部)

【発表題目】非言語研究(者),工学的手法と出会う

【発表概要】

1970年代,社会心理学が対人魅力や社会的影響といった対人的相互作用における伝統的なテーマを扱う中で非言語研究も発展してきました。その根幹には,行動の科学という立場から相互作用の様相を描き出し,理解し,予測や操作に用いていきたいというものだったと思われます。しかし,主な研究手法を観察に委ねるという方法論的な制約・コストにより,費用対効果を考える研究者の多くは非言語研究から離れていくことになります。Baumeistar et al. (2007) やPatterson (2008) が示すところに私見を交えて言うならば,90年代に入る頃には非言語研究は社会心理学におけるSexy Topicではなくなった感もあります。日本国内の事情を振り返っても,だいたい10年前後の遅れがありつつも,この傾向に追従しているようにみえます。

そのような中,方法論的な刷新により非言語研究は新たな展開をみせています。これにはセンサデバイス等の工学的技術の進歩が大きな助けとなっています。工学的技術の導入によって行動の測定は自動化され,そこから得られた時系列の量的データには多くの解析手法が適応可能となりました。これらの展開により,これまで掴みにくかったコミュニケーション特徴も描けるようになっただけでなく,生理学や神経科学といった他分野との議論にも親和性が出てきています。

本発表では,こうした方法論的な発展に触れつつ,発表者が最近行っているInterpersonal Coordination研究 (あるいはシンクロニー研究) のいくつかをご紹介します。そこから得られる示唆や意義などについて皆さまと議論できたら幸いです。

※研究会への参加は「無料」で,事前連絡の必要もありません。

【懇親会】

研究会終了後,17時半~18時をめどに懇親会 (会費制) を開始したいと思います。場所は大学周辺を予定しています。ご参加いただける方は4月末をめどに下記URLにてご登録いただくか,メールにて藤原までご連絡ください。なお,懇親会のみのご参加も歓迎しております。

登録用URL: https://goo.gl/forms/7w6y91zsLZ4o2zaF2

【問合せ先】藤原 健 ken.fuji [at] osaka-ue.ac.jp

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今後のKSPの予定です。

4月22日 矢守 克也 先生(京都大学防災研究所)※案内配信済

5月20日 藤原 健 先生(大阪経済大学)

6月10日 白樫 三四郎先生(大阪大学名誉教授)

7月29日 毛 新華 先生(神戸学院大学)

8月 休会

9月9日 平井 啓 先生(大阪大学)

10月 柿本 敏克 先生(群馬大学)

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