KSP436th

Post date: Aug 17, 2016 9:08:14 PM

KSP(関西社会心理学研究会)第436回例会のご案内

暦の上では立秋を過ぎましたが、残暑どころかこれからが暑さの本番の季節を迎えました。皆様、如何お過ごしでしょうか。

9月のKSP例会では、高知大学人文社会科学部(本年度より「人文学部」から改組)の増田匡裕が発表をさせて戴きます。会場は、柏尾眞津子先生のご厚意で、摂津市の大阪人間科学大学庄屋学舎を利用させて戴きます。

日時: 2016年9月10日(土曜日) 14時30分から17時30分

会場: 大阪人間科学大学 人間科学部健康科学科 庄屋学舎 B号館401教室

566-0012 大阪府摂津市庄屋1-12-13 http://www.ohs.ac.jp/access/

阪急京都線正雀駅またはJR東海道線岸辺駅下車、庄屋学舎はどちらからも徒歩5分程度です。

演題: 医療現場の「悲嘆ケア」に、医療者ではない社会心理学者/コミュニケーション学者ができることは何か: 医療者対象の質問紙調査と体験者対象の聞き取り調査から得られた、当事者の「悲嘆ケア」観から分かること

ものすごく大袈裟な演題(本題)ですが、答えは単純です。医療従事者には出しにくいアイディアをご提案することであり、それ以上でもそれ以下でもありません。

増田は常勤職に就いてから16年、周産期の「悲嘆ケア」(「グリーフケア」または「ビリーヴメントケア」)の現場に足を運んでおります。けんもほろろに追い返されたこともありますが、長年いろんな場所に顔を出していると、少しずつ体験者や医療従事者の友人も増えてきますし、「研究やめないでくださいね」と言ってもらえることもあります。これは嬉しいようで、実は困ったことでもあります。期待に応えて「現場に貢献する研究」をしなければいけない気分になってしまうからです。「役立ちたい気持ち」が暴走すると、妙な色気が出てしまってうっかりすると「現場におもねる研究」に転落して、「○○ケアに関する当院の取り組み」という医療系学会の実践報告と大して変わらないものになります。そういう報告であれば、何も“無資格”の者がしゃしゃり出る必要はありません。

2005年1月のKSPでは、着手したばかりの「誕生死ケア」の研究について話題提供致しましたが、思えばそのときは自分の立ち位置が全く分からない状態でした。自分の本来の守備範囲である親しい対人関係のコミュニケーション研究との意外な接点を再発見してから、少しずつ将来の展望が見えていたというところで、今回発表の機会を頂戴した次第であります。今回の発表の具体的な内容は、演題の副題で示した通りです。

日本社会心理学会大会の前の週というスケジュールで、大変お忙しい中恐縮ではございますが、足をお運び戴けましたら幸甚に存じます。

例会の後、阪急正雀駅近くの串カツ店「串安」で18時より懇親会の席を設けます。前もって人数をお伝えしなければなりませんので、恐れ入りますが参加される方は9月4日までに、増田匡裕宛て(m-masuda@kochi-u.ac.jp)にその旨ご連絡をお願い申し上げます。

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今後のKSPの予定です。

10月29日 蔵永 瞳 先生(滋賀大学)

11月12日 中田 友貴先生(立命館大学大学院)

12月17日 柳澤 邦昭先生(京都大学)

2017年

1月 小川 翔大先生(神戸学院大学)

2月11日 山本 隆博さん(シャープ株式会社)・三浦 麻子先生(関西学院大学)

3月11日 藤島 喜嗣先生(昭和女子大学)・樋口 匡貴先生(上智大学)