Post date: Feb 15, 2016 9:45:40 AM
向春の候、みなさまいかがお過ごしでしょうか。
3月の第431回KSP例会は、関西大学社会安全学部の元吉忠寛が発表させていただきます。
年度末でお忙しい日々をお過ごしとは存じますが、多くのみなさまにご参加いただけますよう心よりお願い申し上げます。
【日時】2016年3月5日(土) 14:30-17:00ごろ
【場所】関西大学高槻ミューズキャンパス西館7階M705室
http://www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~motoyosi/access.html
受付をしてから入構してください。
【発表題目】
災害自己効力感を育む
【発表者】
元吉忠寛 (関西大学社会安全学部)
【発表概要】
東日本大震災を経て、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などによる悪夢のような被害想定が次々と発表されています。私たちは、災害に備えなければならないことはわかっていても、それがなかなかできないことは昔から繰り返し指摘されていることです。この問題を解決するために私はこれまでにいくつかの検討をしてきました。そして、そもそも災害に強くなるというのはどういうことなのか?という素朴な疑問を持つようになりました。備蓄があれば大丈夫?耐震性の高い家に住むこと?確かにこれらの具体的な対策を取っておくことは必要でしょう。しかし、万が一災害に遭っても、それを乗り越えて生きぬくことができるという災害に対する効力感を育むことも非常に重要なことなのではないでしょうか。災害レジリエンスと呼んでもいいのかもしれません。巷にあふれている災害に関わるさまざまなネガティブ情報は、防災対策を促進する影響は決して強くはなく、災害に対するあきらめ感を高めてしまう可能性もあります。このような状況を改善するために、災害自己効力感という概念について考えてみたいと思います。もちろん、根拠のない効力感では意味がありませんが、災害に対する個人の強さを表す指標として、自己効力感が有効であるかどうかについて皆さんと議論させていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。
【懇親会】
研究会終了後、阪急高槻市駅周辺で懇親会を行います。ご参加いただける方は、以下のアドレスに前日までにご連絡いただければ幸いです。
motoyosi@kansai-u.ac.jp
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今後のKSPの予定です。
4月 尾崎 拓先生(同志社大学)
5月 小森 政嗣先生(大阪電気通信大学)