KSP430th

Post date: Jan 24, 2016 1:53:16 AM

みなさま

立春の候,皆様はいかがお過ごしでしょうか。2月の第430回KSPは,同志社大学大学院の長谷が発表をさせていただきます。下記のとおりに開催いたしますので,学期末ということもありお忙しいことと存じますが,皆様のご参加を心よりお待ちしております。

【日 時】 2月13日 (土) 14:00〜17:00

【場 所】 同志社大学 今出川校地 良心館4階409 (RY409)

良心館の場所は以下のURLをご参照ください。

https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/imadegawa/imadegawa.html?ryoshinkan_building#campusmap

※原則,飲食禁止のお部屋になります,コーヒー等の着色がきつい飲み物はご提供できない可能性がございます。ご了承ください。

今出川校地へのアクセス方法は以下のURLをご参照ください。

https://www.doshisha.ac.jp/information/campus/access/imadegawa.html

※自動車・バイク・自転車での入構はできません。

【発表題目】 反実仮想が達成目標の選択と行動意図の形成に与える影響の検討

【発表者】 長谷 和久 (同志社大学大学院心理学研究科)

【発表内容】

「もしも…だったら,〜だっただろうに」という形式をとる反実仮想がセルフコントロールや自己制御,行動 (意図) の形成に対し多様な影響をおよぼすことが明らかになっている。特に「もしも〜なら,もっと良い結果になっていただろうに」というように,より良い代替結果を思い浮かべて,実際の結果と比較する上向き反実仮想には,社会的に望ましいとされる行動 (もしくは,行動意図) の形成を促進することが示されている。

他方,「もしも〜なら,もっと悪い結果になっていただろうに」というようにより悪い代替結果と実際の結果を比べる下向き反実仮想には,自身の感情をポジティブに保つ一方で,行動意図を低下させることがわかっている。

発表では,こうした反実仮想の機能的側面に着目した先行研究を概観し,先行研究の知見をもとに実施した発表者の研究について報告する。研究では,反実仮想の種類 (上向き・下向き) と反実仮想の内容が主観的にどのように捉えられるのかといった点が,達成目標の選択,さらに目標の達成に必要となる行動の意図形成に影響を与える主要な要因であると考えた。

そこで,反実仮想の種類,反実仮想の主観的な捉え方を実験的もしくは統計的に操作することで,それらが目標の選択,行動意図の形成にあたえる影響について検討した。研究結果について,社会的比較理論,解釈レベル理論,制御焦点理論といった社会心理学においてメインストリームとされる研究領域で示唆された知見と関連させて考察する予定である。

【懇親会】

研究会終了後に京都市内 (同志社今出川校地近辺) で懇親会を開催します。時間は17時30分〜20時までを予定しています。会費は4,000円前後になります。

懇親会参加希望の方は,研究会の前日 (12日) までにkazuhisa.ngy1192[atmark]gmail.com までご連絡いただけますと幸いです。ご参加を心よりお待ちしております。

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今後のKSPの予定です。

3月5日(土)元吉 忠寛先生(関西大学)

4月 尾崎 拓先生(同志社大学)

5月 小森 政嗣先生(大阪電気通信大学)