Post date: Sep 11, 2015 3:43:44 AM
皆様
お世話になっております。秋の気配を感じる今日この頃です。
10月の第426回KSPでは、大阪大学の阿形が発表させていただくことになっています。
後期の始まりや学会の時期でお忙しいかと存じますが、ご参加いただければ幸いです。
自身の博士論文に基づく研究を中心に、今回は発表させていただきます。
どうぞ宜しくお願い致します。
【日時】
2015年10月17日（土） 14:00～17:00頃まで（予定）
【発表者】
阿形亜子（大阪大学人間科学研究科）
【場所】
大阪大学人間科学部本館3階32教室
アクセス
http://www.hus.osaka-u.ac.jp/ja/access.html
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘1番2号
TEL 助教室 06 6879 8040
【発表題目】
他者より仕事を多く引き受けてしまうとき、その心理的インセンティブとは
【概要】
日本や韓国などのアジア諸国では、働きすぎによる疾病や、ひいては過労死など、自らが仕事を多く負担することにより抱えるストレスが存在します。自らの負担を避けることが合理的であるのはいうまでもありません。周囲には負担を軽減するために協力してくれる他者もいるはずです。しかし、集団作業や社会での取り組みの中で、過度の負担を担ってしまうケースが生じるのはなぜなのでしょうか。Williams
& Karau (1991) は、共同作業者の動機づけが低いと予測されるときに、努力量が普段より高まる、という社会的補償効果を見出しています。また、アリや蜂の社会と同じく、ヒトの社会も、フリーライダー（怠け者）と、働き者に分かれると主張する研究者もいます。では、どのような心理的インセンティブが、人に働き者であることを選ばせるのでしょうか。
今回の発表では、利他行動を進化的適応価から説明した競争的利他主義理論や、自己概念における他者からの評価の重要性、文化的自己観など、いくつかのファクターを取り上げ、説明を試みます。その上で、現実社会で生じている過重労働の問題への示唆や、今後の展開についてお話しできればと考えております。
【懇親会】
研究会終了後、千里中央で懇親会をおこないます。懇親会参加希望の方は、10月14日（水）午後5時までに阿形(tenkotokaito@yahoo.co.jp)までご連絡をいただけますと幸いです。
よろしくお願いします。
****************************************************************************
今後のKSPの予定です。
11月 7日（土） 小山内 秀和先生（京都大学）
12月12～13日 （山口大学）※場所のみ決定、1泊です
1月23日（土） 田渕 恵先生（関西学院大学）