KSP420th
Post date: Mar 12, 2015 5:49:28 AM
みなさま
第420回のKSPは、科学警察研究所の島田が担当させていただくこととなりました。
関西学院大学の三浦麻子先生のご厚意で、同大学の会場をお借りいたします。
年度末のご多忙な時期とは存じますが、今回、多くの方と議論させていただけることを楽しみにしております。
日時:2015年3月28日(土) 14時30分から17時30分頃まで
場所:関西学院大学大阪梅田キャンパス(K.G.ハブスクエア) 10階 1005号室
アクセスは、 http://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/ をご覧ください。
発表題目:犯罪被害者の対処行動-財産犯罪とストーキングを例に-
発表概要:
犯罪に対する日常からの予防行動や、被害が軽微なうちの対処行動は、犯罪の被害から自身を遠ざけ安寧な生活を送る上で重要だといえます。しかし、実際には、たとえば財産犯罪では予防行動の欠落によって同一被害者が繰り返して被害にあう反復被害や、ストーキングでは被害の届け出や相手との関係断といった対処行動が取られないことによって、被害が長期化・深刻化する例が存在します。
そこで本発表では、犯罪や災害の被害者に関する先行研究をレビューし、ネガティブな感情反応、リスク認知、原因帰属、知識といった媒介変数が、事後の行動に及ぼす影響を議論します。次に実証研究として、財産犯被害者の犯罪に対する反応と、ストーキングの被害過程に関する研究を紹介します。
犯罪被害に対するこれまでの心理学研究は、悲嘆やPTSDといった被害者のネガティブな帰結の軽減に主眼が置かれていました。しかし、被害過程の解明や被害予防についても、社会心理学から有効な視座が提供でき、災害や健康など他分野との連携可能性も大きいと考えています。
懇親会:研究会終了後、梅田で懇親会を開催予定です。
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今後のKSPの予定です。
4月18日(土) 小森めぐみ先生(四天王寺大学)
5月16日(土) Adam Randall Smith先生(神戸大学)
KSP(関西社会心理学研究会) https://sites.google.com/site/kansaisocpsy/
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