ゼミの目標

現在、世界の会計基準は、国際会計基準審議会(IASB)が公表する国際会計基準(IFRS)に急速に統一化されつつあります。

わが国においても、2010年3月期から一定の要件を満たす上場企業の連結決算にIFRSの任意適用が認められており、すでに大手総合商社や大手製薬会社を中心に、100社以上がIFRSを任意適用済み又は今後の適用予定を公表済みです。2013年10月には、IFRSの任意適用要件が大幅に緩和され、今後も適用企業数の増加が見込まれています。

そのため、IFRSの導入準備を進める上場企業を中心に、IFRSの知識をもつ人材へのニーズが急速に高まっています。

そこで、本ゼミナールでは、「日本の会計基準だけでなく、IFRSにも精通した会計人を養成すること」を目標としています(会計人とは、公認会計士、経理担当者、アナリスト等の専門職に限らず、会計の知識を武器にして社会で活躍できる人全般を意味しています)。

このような目標のために、本ゼミナールでは、財務会計に関する様々な問題について、日本基準とIFRSの考え方を比較検討しながら、幅広く研究していきたいと考えています。