上映会(番外編)

投稿日: 2016/12/01 9:20:01

映画『戦場ぬ止み』が意味するもの――沖縄は訴える――

経済・政治研究所第9回公開セミナー

大阪と沖縄とは歴史的に深い関係がある。1920年代の「大大阪」では、沖縄出身労働者を積極的に雇用した企業、工場が、紡績業を中心に存在していた。その積極的な導入の背景には、低賃金でもよく働き酷使してもかまわない「琉球人」への差別意識が存在したことも事実である。最近、沖縄高江のヘリパッド建設現場で起きた大阪府警機動隊員による「土人」発言や大阪府知事による機動隊員擁護発言には、歴史的に深い根がある。断片的に流れる報道では伝わらない沖縄の怒りと葛藤を伝えた映画『戦場ぬ止み』には、辺野古で体を張って基地建設を止めようとする人々、本音は基地に反対だが経済的な理由からその思いを口に出来ない人々、基地に反対だが運動のあり方に懐疑的な人々、それぞれの複雑な状況が描かれている。今回の公開セミナーでは、映画の上映に続いて、沖縄の問題に詳しい三浦俊一氏に解説講演をお願いし、大阪に暮らす人間としての応答可能性について考えたい。

日時:12月7日(水)14:40~17:50

場所:第1学舎5号館E403教室

上映:映画『戦場ぬ止み』

報告:三浦俊一(釜ヶ崎日雇労働組合副委員長)

司会:植村邦彦(大阪の社会労働運動と政治経済研究班)