第17回 ディペンダブルシステムワークショップ
(DSW 2019)
お知らせ
- 当ワークショップは終了いたしました。参加された皆様、誠にありがとうございました。
- 発表賞を掲載しました (2019年12月16日)。
概要
- 日程:2019 年 12 月 5 日(木)〜 6 日(金)
- 会場:千葉工業大学 東京スカイツリータウンキャンパス(アクセス情報)
- 主催:日本ソフトウェア科学会 ディペンダブルシステム研究会
発表賞
優秀論文発表賞
- 青木 善貴 氏「制御ループの振舞いの定量化によるFRAMモデルの可読性向上の試案」
- 遠藤 新 氏「ステージングによるトラヒック競合を自動抽出可能なパケットフロー分析ツール」
優秀ポスター発表賞
- 小池 湧大 氏「開発・運用アシュアランスケースによる機械学習システムのディペンダビリティ保証」
発表募集
ディペンダブルシステムワークショップは、ディペンダビリティに関する理論や実装を研究している学生・研究者・技術者が一堂に会し、所属組織を超えた交流を通してディペンダビリティ研究を促進・振興し、もって情報システム、ひいては社会システムのディペンダビリティ向上に貢献することを目指しています。
ディペンダビリティ研究と一口に言っても(下記にも示す通り)非常に多岐に渡る分野に専門化・細分化しており、ややもすると専門分野の殻に引き籠もりがちになりますが、年に一度くらいは他分野の人々と交流・議論することで、自らの研究の意義を再確認し、また新たな着想を持つことは、個々の研究者のみならず、ディペンダビリティ研究全体にとっても非常に有意義であると考えています。
本年のディペンダブルシステムワークショップ(DSW 2019)では、ディペンダビリティ研究をテーマとしたポスター発表や論文発表を募集します。発表の内容についてはディペンダビリティ研究に関するものであれば何でも歓迎ですが、特に萌芽的な研究の報告を歓迎します(もちろん完成した研究の報告でも全く問題ありません)。具体的には例えば以下のようなテーマが考えられますが、これらに限定することなく広く発表を募ります。
- ディペンダビリティの考え方:安全性、レジリエンス、オープンシステムディペンダビリティ、etc.
- ディペンダビリティの規格・認証:機能安全、etc.
- ディペンダビリティの方法論:開発方法論、テスト・品質保証、モニタリング、数理的検証手法・形式的検証手法、プログラム解析、ソフトウェア若化、プログラム合成、etc.
- ディペンダビリティと各種システム:システムソフトウェア(オペレーティングシステム・仮想マシンモニタ)、AIシステム、クラウドコンピューティング、ネットワークシステム、組込みシステム、データベース、etc.
- ディペンダビリティの事例研究
発表の形態
【論文発表】
研究論文を投稿し、その内容について登壇発表を行います。論文のページ数の制限は特になく、ショートペーパーでもフルペーパーでも歓迎します。査読はありませんが、研究会の主査・幹事が特に優れていると判断した論文は、ワークショップ終了後に「コンピュータソフトウェア」誌の DSW 2019 推薦論文としての投稿が可能となる予定です。推薦論文は研究会幹事による迅速な査読プロセスを特長とします。
【ポスター発表】
1人あたり横 1.2 m ☓ 縦 2.1 m 程度のスペースを用意しますので、ポスター等を展示してご自身の研究について説明してください。また、機材を持ち込んでデモンストレーションをして頂くこともできますが、会場設備の都合等もありますので、可否について事前にお問合せください。なおポスター発表の登録の際には発表概要を登録して頂きます。発表概要はどのような形式でも構いません。2 行程度のサマリでもよいですし、2 ページ程度の Extended Abstract でもよいです。
※ 発表の申込があれば受理してご発表いただくことを原則といたしますが、テーマに沿わないものはお断りする場合がございます。また、申込件数が多数に及ぶ場合は発表をお断りせざるを得ない場合もあることをあらかじめご了承ください。
発表賞
ワークショップでの論文発表・ポスター発表の中から最優秀論文発表賞・最優秀ポスター発表賞を参加者の投票で決定し、後日に発表・表彰を行います。
招待講演(敬称略)
- 石上 和宏 (日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社)
- 「車載ソフトウェアの品質活動:40年の歩み」
- 松原 豊 (名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授)
- 「車載制御システムの変遷とディペンダビリティ」
- 町田 文雄 (筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 准教授)
- 「Nバージョンモデルによる機械学習応用システムの高信頼化」
プログラム
12 月 5 日(木)
10:45 受付開始
11:10 開会
11:15 〜 12:15 招待講演 (1)
- 車載ソフトウェアの品質活動:40年の歩み
- 石上 和宏 (日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社)
13:15 13:30 〜 14:15 14:30 論文発表 (1)
- ディペンダビリティに関する標準化活動の動向
- 木下 修司 (神奈川大学プログラミング科学研究所)
- Software-Defined IT Infrastructure におけるオーケストレーション機構の提案と評価
- 松井 祐希 (大阪大学大学院情報科学研究科), 渡場 康弘, 伊達 進, 下條 真司 (大阪大学サイバーメディアセンター)
14:30 14:40 〜 16:00 16:10 論文発表 (2)
- オープンシステム・ディペンダビリティに基づくレジリエンス分析手法
- 戸田 佳成,松原 豊,高田 広章 (名古屋大学 大学院 情報学研究科)
- 安全分析手法 STAMP/STPA における UCA 識別手法の改善
- 福島 祐子 (日本ユニシス株式会社)
- アシュアランスケースの議論構造分析による評価方式の提案
- 秋山 泰澄,越山 勉 (日本大学理工学部応用情報工学科),高井 利憲 (奈良先端科学技術大学院大学),松野 裕 (日本大学理工学部応用情報工学科)
16:00 16:10 〜 17:00 17:10 ポスターセッション
- アクセス予測を用いたストレージシステムの省電力化及び信頼性に関する研究
- 宮本大介, 阿部洋丈, 加藤和彦 (筑波大学)
- アクセス頻度推定に基づくデータ配置方法によるストレージシステム省電力効果の測定
- 井元啓貴 (筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻), 町田文雄, 阿部洋丈, 加藤和彦 (筑波大学システム情報系)
- コンパイラのツール認証とテストスイート 〜 ユーザーがコンパイラをテストして信頼性を確保する 〜
- 十山 圭介 (富士設備工業株式会社 電子機器事業部)
- 別経路ACKを用いたMPTCPの公平性評価
- 安藤 洸将 (筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻)
- 開発・運用アシュアランスケースによる機械学習システムのディペンダビリティ保証
- 小池 湧大 (日本大学大学院理工学研究科),関 弘翔,松野 裕 (日本大学理工学部)
19:00 〜 懇親会
12 月 6 日(金)
11:00 〜 12:00 招待講演 (2)
- 車載制御システムの変遷とディペンダビリティ
- 松原 豊 (名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授)
13:00 13:10 〜 14:00 14:10 招待講演 (3)
- N バージョンモデルによる機械学習応用システムの高信頼化
- 町田 文雄 (筑波大学 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻 准教授)
14:15 14:20 〜 15:15 15:20 論文発表 (3)
- ジョブ管理システムSlurmの緊急ジョブスイッチング機能の検証
- 瀧川 陽平 (大阪大学大学院情報科学研究科),渡場 康弘 (大阪大学サイバーメディアセンター),撫佐 昭裕 (株式会社RTi-Cast,東北大学サイバーサイエンスセンター),佐藤 佳彦 (株式会社RTi-Cast),伊達 進 (大阪大学サイバーメディアセンター)
- ステージングによるトラヒック競合を自動抽出可能なパケットフロー分析ツール
- 遠藤 新 (大阪大学大学院情報科学研究科),Chunghan Lee (株式会社富士通研究所),伊達 進,木戸 善之,渡場 康弘,下條 真司 (大阪大学サイバーメディアセンター)
15:30 〜 17:00 論文発表 (4)
- 制御ループの振舞いの定量化によるFRAMモデルの可読性向上の試案
- 青木 善貴 (日本ユニシス株式会社),小形 真平 (信州大学)
- メカニズムデザインにおける合理性の認識論理による分析
- 藤代 康誠 (筑波大学大学院システム情報工学研究科),長谷部 浩二 (筑波大学システム情報系)
- モデル検査法による交通輸送システムの近似スケジューリング
- 清水 圭太,長谷部 浩二 (筑波大学大学院システム情報工学研究科コンピュータサイエンス専攻)
17:00 閉会
主要日程
- 論文発表申込締切:
2019 年 10 月 25 日(金)→ 2019 年 11 月 8 日(金) - ポスター発表申込締切:
2019 年 10 月 25 日(金) → 2019 年 11 月 8 日(金)→ 2019 年 11 月 22 日(金) - 論文投稿締切:
2019 年 11 月 15 日(金)→ 2019 年 11 月 29 日(金) - 参加申込締切:2019 年 11 月 29 日(金)
参加費
- 学生:4,000円 (会員)、 5,000円 (非会員)
- 一般:8,000円 (会員)、10,000円 (非会員)
※ 合宿形式ではありません。宿泊が必要な方は各自でご手配ください。
発表申込み・論文投稿・参加登録について
- 論文発表・ポスター発表ともに申込みは下記URLのフォームよりお願いいたします。
- 論文はメールにて提出してください。著者・タイトル・概要を本文に記載いただき、論文本体 (PDF 形式でお願いいたします) を添付し
oba-masaru_at_mail.nissan.co.jp
までお送りください。
- 参加登録は下記URLのフォームよりお願いいたします。
予稿集ダウンロード
以下よりダウンロードいただけます。(パスワードがかかっています。当日会場で配布)
https://www.dropbox.com/s/dptswa8c10ho95y/dsw2019.zip?dl=0
優秀論文発表賞・優秀ポスター発表賞投票フォーム
以下より投票をお願いいたします。
締め切りました
懇親会会場案内
https://r.gnavi.co.jp/d1ytgk1r0000/map/
絶品串料理と個室居酒屋 串楽(くしらく)錦糸町本店
050-3467-7324
東京都墨田区錦糸2-3-9アライビル2F
運営体制
- 主査
- 前田 俊行 (千葉工業大学)
- 幹事
- 大場 勝 (日産自動車)、石井 大輔 (北陸先端科学技術大学院大学)、阿部 洋丈 (筑波大学)、松野 裕 (日本大学)
- 問合せ先:大場 勝 (oba-masaru_at_mail.nissan.co.jp)